◆2004.11.15

★クラゲ

 新江ノ島水族館を初めて、訪ねてみました。その中でクラゲに惹かれました。写真はミズクラゲです。ゆったりと上へ下へと泳いでいます。世の中の時間の流れには無関心のように、自分たちの世界が確立しています。十億年の太古から営々と「種」を永続させてきた秘密・・・、それはきっと、どんなに環境の変化があったにしても、自分たちの質素なライフスタイルを変えることをしなかった確信に満ちた強い意思のDNAが働いているからかもしれません。
 ヒトはどんどん枝分かれして進化し続け、現代人ホモ・サピエンスが出来上がり、巨大な脳を持った知能を有し、高度な文明を築きましたが、同じ「種」同士が意味のない殺し合いをし続けています。きっと、クラゲたちの十億年の歴史の中では、ヒトなんて一瞬、生まれたかと思ったら次の瞬間には消えてしまっているのでしょうね。ヒトはたかだか二百万年前後ぐらいですから。そう考えると、クラゲはヒトよりはるかに高度な生命体です。ヒトが持つ欲望とか憎しみとか争いの世界が全くありません。不要なものをすべて削ぎ落としてしまっているので、クラゲには絶滅する理由がないのです。ある意味では、バクテリアなどを除けば、完璧な生き物ですね。
 クラゲのイメージって、果てしない宇宙を永遠に命が尽きることなく旅をつづける宇宙船のようですね。とにかく美しいです。「魂」というものが見えたとしたら、こんな形なんでしょうか。そして、映画の「未知との遭遇」「アビス」「コンタクト」を思い浮かべました(^-^)。(EOS D60)


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