◆2008.11.10

皇居参観

 何と今日は、千代田区千代田1丁目1番地にある「皇居」に行ってきました。特に思想的・政治的なものは一切ありませんので、念のため。ただ単に、普段入れないところに入れるんだ、という好奇心のみです(^^;。
まず、「窓明館」という講堂のようなところに案内され、注意事項やビデオでの説明があります。

@売店とトイレはここだけで、出発すると、ここには戻れないので今のうちに済ませること。

A見学中は、4列で進み、列を崩さないこと。

B写真撮影はできるが、進行中は立ち止まっての撮影はしないこと。
  など・・・。
 宮内庁のホームページに「参観案内」というページがあり、皇居を始め京都御所など宮内庁が管轄する施設の空いている参観日をネットで予約できます。もちろんタダです。みなさまも是非予約して、見学に行ってみてください。
 ただし、現場では皇宮警察官でしょうか、案内役の人が口うるさく指示するので、少し閉口しますけど。あまり突飛な行動をすると、ネット予約のとき提出した個人情報でチェックされ、公安に通報されるかもしれませんね。(勝手な想像です(^^;)
 見学は、皇居内のほんの一部で、2kmほどを1時間少しかけて歩きます。案内の方がポイントごとに立ち止まって説明してくれますが、「左側に寄って、4列を乱さないようにしてください。」などの指示がずっと続きますので、離れて写真を撮るなどという行為は許されませんね。私は適当に列の前や横にどんどん好きなように移動して、いいポジションを取るようにしましたが、多分、公安のリストに入れられたかも(^o^)。
 見えた範囲の皇居の印象は、とても広い、そして、きれいということです、当たり前ですが。この広大な施設を維持管理するのは、莫大な費用がかかりますね。平成20年度の宮内庁予算は、178億円余りですよ。松などの植木の手入れをする職人があちこちにいますし、建物の補修をする業者のトラックが何台も入っています。

窓明館内にある「宮内庁売店」です。菊のご紋が何にでも付いています。これは、ハトサブレならぬ「菊紋サブレ」。私は柄の先に菊紋の入ったスプーン2本セット600円を買わせていただきました(^o^)。

見学をスタートしたとき、見かけた清掃奉仕の方々。普通のおじさん、おばさんでしたが、そうじゃない団体もおられるようで。

職員数は減ったらしいですが、1050人はいるようです。
 まあ、これが日本古来の伝統文化を生きた形で残す経費だといえば、安いのか、どうかなのか。こういう場所に入ると、見学させていただいている、という感覚に陥りがちですが、私のようなヘソ曲がりには、国民の権利として当然であり、施設見学はもっと広範囲を最低限の秩序が守られる範囲で自由にさせるべきだと思いますね。
 あまり、突っ込むと、ちょっとヤバイかもしれないし、最近は納税額も減っているので、大きな声では言えませんね(*_*)。また、国民の権利として行きたいと思ってます(^.^)。(EOS 5D)

ここは、内堀通りから見える最も象徴的な場所、巽櫓(たつみやぐら(桜田二重櫓ともいう))

上の写真の奥に見えた桔梗門

桔梗門に入る前の門(一の門)
その前に桔梗門警備派出所があるので、そこでプリントした申込書を提出する

これが桔梗門(二の門)
一の門、二の門併せて桔梗門らしい

中に入って見た桔梗門
内桜田門というのが正式だそうです

旧枢密院の建物
国会議事堂の試作として建てられたとの話
あのエンタシスの柱が似ていますね

○に十の字が石垣に刻まれています
江戸城の補修工事で島津薩摩藩からの寄進らしい

富士見櫓
江戸城の天守閣が明暦3年(1657年)の大火で焼失したあと再建されず、
この富士見櫓が再建され、天守閣の代用とされたようです

この伏見櫓が美しい
家光が京都の伏見城の櫓を移築したという
手前は二重橋で、照明は明治期の飾電燈

宮内庁庁舎 昭和10年(1935年)の建築
テレビで記者が「宮内庁前からお伝えしました」というときは、ここの玄関先だ

ここは一般参賀でよくテレビに出る宮殿東庭の長和殿
左側の部分が、南車寄(みなみくるまよせ)で国賓などがここまで車で来る

南車寄の左手奥には日本庭園が広がっているが一部だけ見られ、中には入れない
ふたつの大きな丸い山は幾種類かの木の刈り込みだ 「南庭の大刈り込み」という 

こちらは長和殿の北側で北車寄
後ろのオブジェは、「松の塔」という照明塔

富士見櫓を遠くに臨む
背景のビル群とのアンバランスも面白い

皇居の中にも色々と通りの名がある
ここは山下通り 周囲の庭木が美しい
春の桜のころがよい、という

もう枯れ果てているが、蓮池濠という
夏には多くの蓮の花を咲かせる
右手石垣上の白い部分は、富士見多聞という武器を納めていた建物

さて、これで見学も終了である
桔梗門脇の石垣と交通標識

桔梗門を出て東京駅方面を見る
公園の木も紅葉が始まっている

皇居前の和田倉噴水公園
公園横の銀杏並木もだいぶ色づいてきた
今日はこれで帰ることにしよう


[INDEX]