◆2012.5.1
★雨あわい
連休の谷間の皐月一日の午前中は思いのほか大雨が降りました。亜熱帯地域のスコールのようで、ただ、雲がすっかり消え去るときはなく、時折りまたぱらっと雨粒を落とすような空模様でした。そんな中、いつもの公園に出かけて、雨の跡でも撮ろうとマクロレンズを付けていました。しかし、雨粒の残っているのはツツジの花やごく一部の葉のみに残るだけで、意外と雨粒は地面に落ちてしまうものですね。
「あわい」という言葉があります。漢字で書くと「間」となりますが、「物事と物事との時間的なあいだのこと」となります。今日の撮影はまさに、「雨あわい」ですね。とても繊細な響きで伝わってきます。「雨の合い間に」では面白くありません。漢字を勉強していると、日本語の音の響きの美しさに触れる機会がたびたびあり、漢検を受けるだけではない言葉の味わいが深くなっていきます。ちょうど撮影を終えて、引き上げて帰る車に大きく雨粒が落ちてきました。今日は雨あわいでの撮影でした。(EOS 7D)
ツツジの花びらには雨粒がしっかり付いている
空は俄かに灰色の濃さを増し、また、驟雨が来そうだ
それでもなお撮り続ける
残り時間は少ない
僅かの時間、日が射した
若葉のカエデに付いた水滴がいとおしい
地面には水溜りが出来ていて、草々を水没させていた
帰り際名も知らぬ花の蕾を見つけた
片方だけのイヤリングのように水滴を付けて佇んでいた
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