◆2014.3.25

標本木
 
 先日のクイーン・エリザベス横浜港初入港から暑さ寒さが行ったり来たりしていましたが、お彼岸を過ぎてようやく本格的な春となってきたようです。東京や横浜では、今日の午後、サクラの開花宣言の基準となる「標本木」の桜の花がようやく開花したとのテレビ報道が各局のトップクラスの話題になっています。私も所用の帰路にいつもの公園の他に「私の標本木」と決めている大和市の引地台公園にも立ち寄ってきました。観測史上初めてづくしの先月の大雪から1カ月あまり、去年に比べれば少し遅いものの待ち兼ねた春はようやく実感できる形でやってきました。尤も、「私の標本木」に花びらが開く様子は残念ながら今日のところは見られませんでした。でも明日には咲いてくれると期待しています。地球の温暖化により、日本の四季も春と秋の喪失がだんだん現実のものになりつつあるようですが、かろうじてまだ今年も桜の花は咲き、「春」は健在であることを示しているようです。いつかは桜は蕾もつけないまま、当然花を咲かせることもなく、いきなり葉桜になるか、枯れ木になる運命なのかもしれませんね。真冬から真夏になるような状況が現実のものとなるのを私は目撃したくはないですね。せめて、私の生存中は毎年桜の花を愛でる権利を与えてほしいものです(笑)。(EOS 5D3)

大和市泉の森のふれあいの森では竹が青々と葉を増やし、
遠くにすでに盛りをすぎた桜桃の花が見える
 
引地川の源流に近いこの場所では、
オオカンザクラが満開となっていた
 
早咲きのオオカンザクラの蜜を求めて、
ヒヨドリやメジロを見かけることができる
 
ソメイヨシノよりも色が濃く、カワヅザクラよりも淡い

この陽気に誘われてのんびりと散歩する家族、親子連れを多く見かける

厚木基地に近い桜の森に一輪咲きかけのソメイヨシノを見つけた
一年ぶりだね、君と会うのも
一年は長いような短いような、待つ間は長く、過ぎれば早いもの

そして、引地台公園の「私の標本木」はまだ、一輪も咲くことなく
蕾を膨らませつつある

春になる 桜開きて 春となる


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