2016年08月21日

突然の訪問者

 猛暑と豪雨が繰り返す、熱帯地方の国になってしまった感がある、このごろの気象ですね。今日はほぼ一日お天気。湿度も高いせいか、少し外出しただけでも汗びっしょりになり、下着を取り替えるようです。足には比較的よいのですが、体全体としてはぐったりとした感じになります。
 体感的にほどよい季節というのは、近年では5月や10月でもなくなりつつある気がします。この暑さが治まったと思ったら、急激に冷え込む日々が始まるような気がします。寒暑しかなくなる季節の国になれば、そこから生まれる文化も変化していくことでしょう。
 日本人のきめ細やかな美術工芸、工業技術など多くのものは、日本の四季折々の変化のある自然環境がもたらした産物だと思います。その前提がなくなれば、おおざっぱなことにしか目配りができなくなり、これまでのような匠の技が生まれる必要はなくなるのは必至です。
 一方では、電化とIT化により、すべてをそれによってコントロールする社会にますます拍車が掛かろうとしています。IoTというモノのインターネット化と人工知能により、別世界になっていくかもしれません。そこには、季節の変化を感じる必要もなければ、人間そのものも必要なくなるかもしれませんね。突き詰めれば、人間が一番邪魔な存在になっていくというSFの世界がすぐそこにありそうです。
 暑さのせいか、カマキリがベランダの手摺りにちょんと止まっていました。ここで少し涼みつつ、獲物を待つのでしょうか。彼?は、見つけてからしばらくいましたが、レンズを近づけすぎたら、はばたいて向かい側の家に飛んで行ってしまいました。夏の昼下がりの小さな突然の訪問者でした。(EOS 5D3)

エイリアンのようだ

訪問者はひるまず、こちらを見据えていた

昼下がり 蟷螂来たり 続く夏