2016年09月26日

日の目を見る

 文字どおりの話である。ようやく今日は朝から日を見ることができた。入院中はほぼ雨ばかりで、たまに日が明るくなるようなときもあったが、病院の窓は10センチほどしか開かず、ガラス面のほとんどが目隠しされていたため、日の目を見ることはなかった。ようやく昨日晴れ間が出たが、今ひとつであった。今日は何とか朝から太陽が出ていた。満点まではいかない晴れだが、久しぶりに長い日照時間の一日だったといえる。
 右膝の回復も順調のようだ。曲がり具合もまあまあである。ただ、人工膝関節にすると元の曲がり具合にはなれない。これまで、慢性関節リウマチの影響で、膝はぴったりと折れ曲げることはできず、膝の内側の角度が60度ほどだった。手術後は、70度ほどであり、当然、正座など以前から不可能になっていた。しかし、歩くことには支障がないため、痛みと腫れが取れれば、これまで術前以上の状態になる。すでに100%を求めることはできない身体になっているので、できないことよりも、できることに意義を見出して前向きに生きていくしかない。

 久しぶりに、ちょっと小言でも書いてみよう。東京都の豊洲新市場の件である。マスコミは盛土や謎の地下空間で大騒ぎしているが、そんなに大騒ぎするような内容なのか疑問に思う。一部の建築評論家の考えに翻弄され過ぎてはいないか。地下空間構造が盛土されていないことによる影響がどれほどのものかは、示されていず、「盛土がない」ことだけを問題にしている。地下に溢れている水は環境水準を満たす内容であり、危険ではない。
 もちろん、設計変更したときの連絡調整が都庁内でできていないことや、水が溢れていることの原因を明確にする必要はあるだろう。土壌汚染の問題は最終調査の結果を待ってからの移転だと小池知事が言っているので、それでよいのではないか。建築物や構造物などの専門的な知識や土壌などの科学的な根拠に基づく客観性のある報道ならよいが、一部の利害関係があるらしい人間の意見に左右されるような報道ではまずいのではないか。
 豊洲新市場は成り立ちが都民や市場関係者に不透明なままでのトップダウン方式によって進められてきた事業であった。それがそもそも間違い、ボタンの掛け違いとなり、小池都政となって、いろいろな方面の思惑が重なって、船が山に登りそうな結末になりそうな成り行きである。
 いずれにしても、財政豊かな東京都の税金の壮大な無駄遣いであることには間違いない。マスコミはもっと全国民的な身近な話題を掘り下げていくべきだろう。豊洲の陰で隠れた悪が進行しているかもしれないのだから。(EOS 5D3,PowerShot S100)

ベランダに出ると日が差していた

家の周りの一区画400メートルほどを歩けた

青空を 仰ぎて歩む 二本杖
金木犀 いつの間にやら 匂い立つ