2016年11月17日

古民家園の晩秋

 季節は当然、晩秋から初冬になったが、気分は秋のままだ。大和市のいつもの公園、泉の森には2棟の移築した古民家があり、昔ながらの田舎家が再現されている。
 私の実家の隣家は、亡父の実家でもあり、農家だった。子どものころは、何かとよく遊びに行っていたものだ。藁ぶき屋根でかなり大きな母屋は、2階がかつては養蚕室となっており、狭く急な階段を上って様子を見たりした。蚕のエサである桑の葉を載せる竹で編んだ大きな四角なざるがあったり、木製の糸巻機があった。
 1階には土間があり、かまどがいくつか並んでおり、年の暮れになると、早朝からそこでもち米を蒸かし、外で餅つきをする。搗き立てをちぎってもらい、しょうゆにつけて食べるのが何よりのご馳走であった。
 裏庭の奥には、納屋があり、藁が束にして保存してあったり、縄ない機や脱穀機など農機具がしまってあった。藁束の中に飛び込んだり、納屋の素通しになっている屋根裏を忍者よろしく這いまわったり、子どもにとっては、そのどこもが遊び場であった。秋になれば必ず何種類かの柿の木に実がなる。竹竿の先を割って、高いところにある柿の実を枝ごと絡め取って、夢中で子どもたちで食べたものだ。
 あの頃に戻りたい、とは言わないが、タイムマシンがあったら、覗いてみたいものだ。子どものころはいい思い出しかない。そういうものだ。(PowerShot G7X2)

子どものころ、柿の実は甘柿か渋柿か見極めるのが難しかった
先が尖っているようだと渋柿だと教えられたが、果たしてこれは?

かなり紅葉しているカエデがあった
紅葉越しに古民家でも

晩秋の農村にやってきたような雰囲気だ

これは何の木の葉か確認し忘れた

障子の紙と板がいい
部屋の板張りの床が黒光りしているのもいい

紅葉はまだまだ途中である

松葉越しに屋根を撮ってみた

近くでは猫があったかくて気持ちよさそうだ

古民家で タイムスリップ あの頃へ