2016年12月19日

残紅冬鳴

 先日の野鳥撮影で少しばかり「火」が点いてしまった私は、今日もいつもの公園に鳥を求めて行ってみた。街歩きがまだ思う存分できない私には、機材さえ持てれば、鳥撮影の方が徒歩による移動距離が少なくても撮影は楽しめる。今日は少し「待つ」ことにした。しかし、都合よく鳥が来てくれるわけではない。
 そして、諦めかけ最初に撮影していた場所に戻ると、鳥らしきシルエットが遠くから見えた。そろりそろりと近づき、400mm望遠で捉えられる位置まで来ると、ツミらしき鳥が岩の上に佇んでいるのが確認できた。ツミはタカなどのいわゆる猛禽類の仲間だが、ハトよりも小さくヒヨドリと同じくらいで可愛らしい。しかし、スズメなどを捕食する立派な猛禽類であることには違いない。今まで目撃することはあったが、撮影できたのは今回が初めてのこと。こういうことがあると、やめられなくなるのが、野鳥撮影なのだ。
 そして、よく見れば紅葉がまだ残っているカエデがいくつかあり、西日を浴びて、鳥たちに彩りを添えているのだった。陽射しも穏やかで幸福な午後のひとときであった。(EOS 5D3)

ツミだ
岩の向こう側にある水飲み場に来たのだ

小柄ながらも精悍な目つきは他の鳥を寄せ付けない

体に付いた水を振り飛ばす

目が合った
ヤツの方が遙かに視力は上だから、こちらの動きはとっくに察している

飛んだ!
やっと写ったという程度だが、うれしい

ヒヨドリも同じ場所に来た

手前の小さな池にはモミジが散って浮いている

そして、一面を埋め尽くしている

イイギリの実だ
ここの木は、散策道に接しているためか、ほとんどまだ鳥たちに食べられていない
次はこの実を啄みに来るヒヨドリやツグミを狙う

残紅というべき最後のもみじだ

冬もみじ 池に浮かびて ツミが鳴く