2017年02月03日

節分は豆まき

 今日は節分、雑節のひとつだ。暦で雑節は、生活の中から生じてきた民俗・年中行事などをいうそうだ。そして節分は、季節を分ける意味で、本来、四季それぞれに節分があり、江戸時代からは二十四節気の立春の前だけを節分というようになったそうだ。我が家では節分には豆まきをやる。恵方巻は喰わない、断じて喰わない。関西の風習だけでやっていればいいものをコンビニがノルマを課してまで全国展開で売る戦略には乗りたくない。だいたい大した具材も使ってはいないのに、縁起ものだとしてもやたら高い。ふつうに寿司をとって食べた方が余程いい。さほど目くじらを立てることでもないが、日本人はお人好しだとつくづく思う。
 ちなみに我が家の豆まきは、現在では小さなビニール袋にそれぞれ豆を5、6粒ほど入れて、各部屋や廊下、ベランダ分を用意する。後で回収するのが楽でいい。そして妻の祖父の江戸っ子譲りの方法で撒く。撒くときに「福は内、福は内、福は内」と素早く言うのがいい、とのこと。「鬼は外」は言わない。鬼の気分を損ねてはいけない。平賀源内のペンネームのひとつに「福内鬼外(ふくうちきがい)」というのがあるが、江戸っ子は洒落ていて、気が短いのが面白くていい。こんなささやかなことが幸せでいいと思う。この日、私はひとつ歳を取ることになっている(笑)。(PowerShot G7X2)

100円ショップで升も袋も売っている

この福豆は意外と柔らかくおいしい
乳幼児は別として、子どもにきちんと教えれば喉に詰まらせることも消化不良もない
1袋100円もしない

歳の分 食べられもせず 豆をまき