2019年08月06日

おにぎり

 ただのおにぎりの話である。自分で作っている。以前にも少し触れたが、自家製の梅干しに農協で送ってくれる新米と三浦半島産の海苔を使っている。ただし、塩はよくある食卓塩だ。今回、農協から送られてきたのは、「鹿児島県産こしひかり」だ。7月の天候不順で出荷が遅れていたため、ようやく到着したものだ。海苔は三浦半島産だが、以前は横浜の磯子から金沢八景、野島までまだ埋め立てられていないころ海苔の名産地だった。現在はごくわずかしか取れない。梅干しはもちろん自分で昨年漬けた南高梅の塩分20パーセントの赤ジソ漬したものだ。
 私のおにぎりの作り方だが、米は新米だと水分が多いため、気持ち水を少な目にして炊く。ラップをテーブルの上に40センチメートルほどカットし広げ、そこに食卓塩をパラパラとほんの少し撒く。その上に炊いたご飯をしゃもじでおにぎり半分ほど置く。そして、梅干しを適度にほぐしてご飯の中心部にセットし、残りのご飯を上にかぶせ、また、塩を少しふる。回りのラップで覆うようにして力を入れずに軽く三角形の形を整えとりあえずラップのまま、この塩むすび状態で皿にでも置いておく。次に海苔1枚を半分に切って、ガスの直火であぶり、香りを出し、先ほどの塩むすびのラップをはがし、海苔の中央にセットし、片側だけ海苔を圧着させ完成だ。これは、余ったご飯を使って1個だけおにぎりを作る方法で、私の夕食後の「また喰い」用である。海苔が湿気ないうちにさっさと喰うのがよい。
 シンプルなおにぎりほど満足できるものがなかなかできない。米としては南方で早い時期のものだから粘りや弾力に乏しく、さっぱりはしているがやや物足りない。大量に炊いたご飯で、手に粗塩を付け、すばやく握るのが一番だろうが、なかなかそうもいかない。小規模に1個だけ作る小さな私だけのおにぎりが楽しみなのである。(EOS 5D3)

梅干しのおにぎりがこよなく好きだ
山(梅)、陸(米)、海(海苔・塩)の総合作品だ

おにぎりに ふるさとおもう あれやこれ