2019年09月23日

お彼岸の中日

 夕焼けの空がちょっとは良かった。今日は秋のお彼岸の中日、秋分の日だ。同じ市内に実家も墓もあるが、この一年は墓参りにも行けていない。墓参りに行ける余裕がないというのも困ったことかもしれない。しかし、亡くなった両親やご先祖様には申し訳ないが、今、生きている子孫である我々の生活が大事なのだ。先祖や死者を敬う気持ちや価値観は変遷していき、それぞれ個人の考え方で対応すればいいし、受け入れることができればいいと思う。家族葬が主流となり、樹木葬、散骨、永代供養、墓仕舞いなどいろいろな形態が出てきている。私たちは夫婦のみなので、まだボケないうちに、姪っ子にすべてを託そうと考えている。残された者が好きなようにやればいいのだ。死んだら何をされてもわからないのだから、そんな死後のことまで考える必要はない。生きているうちは、懸命に自分の生を全うすべく気合いを入れて生きるのみだ。
 2週間前の台風が千葉県に多大なる被害を及ぼしてしまっている。死者の数が少なかったせいか、国や自治体、マスコミの当初の動きが鈍く、被害の深刻さを認識することさえできない体たらくの状態であった。ようやく2000件未満の停電となったが、それでも2週間の停電など考えられないであろう。タレント知事の千葉県の動きが遅い。「千葉都民」といわれ、東京都が周辺県に世話になっているのに「都民ファースト」だった都知事も知らん顔なのも気に喰わない。今回の風速50メートルを超える強風をもたらす台風がいかに深刻な被害を与えるか、克明な検証と対策が問われる。来年は東京オリンピックの年であり、規模を増すうえに、予測困難な気候変動などによる自然災害が首都東京を襲うことを覚悟しなければならない。
 それにしても、新米の小泉進次郎環境大臣が、国連で地球環境の本質議論をせず、つまらぬジョークを言って自画自賛している様を見て、日本の未来がないことを悟ってしまったのは、私だけであろうか。(EOS 5D3)

夕焼けは死の色とも言える

彼岸夕 赤き日落つも 生かんとす