2020年04月05日

サクラ散る

 新型コロナウイルスは、もはや制御不能な状況になり、全世界を覆い尽くしてしまった。現時点で感染者120万人以上、死者6万6000人以上という、すさまじい勢いだ。日本では、東京都において一挙に増加傾向にあり、今日も最多感染者143人を記録し、都内累計1033人となり、日本だけでも感染者3854人、死者93人(クルーズ船除く)と加速している。
 まさに、予測されたとおり、4月が感染のピークとなりつつある。すでに実体は、10倍以上の感染者はいるだろう。いよいよ、安倍首相もマスクを配っているだけでは済まない危機的状況になっており、対応を迫られている。安倍首相が「緊急事態宣言」を躊躇している間に、日本はイタリア並の医療崩壊を起すのが確実となりそうだ。
 私の地元でも感染者が出始めており、もはや他人事ではない。明日は、小中学校の始業式があり、その日のみで以降2週間、また休業となってしまう。今度小学6年生と中学2年生となる子を持つ姪も気が気でない。志村けんがコロナで亡くなったことも姪にはショックだったらしい。とにかく、落ち着いた行動をとり、買い占め行為などしないことだ。通常の食料・日用品の買い物以外は外出を控えたい。
 そして、ふと、さらに不吉なことが頭をよぎってしまう。もし、このような状況で首都直下地震や富士山噴火が起きたら、どうなってしまうのだろうか。これまでのさまざまな予兆の中では首都直下地震が最も懸念されており、いつ起きてもおかしくはない。また、富士山の大規模噴火のシミュレーションも最近公表され、噴火3時間で首都機能がマヒしてしまうそうだ。今の首都・東京は何が起きても不思議ではない現実が迫り、予想していなかった新型コロナウイルスが先走った、ということになるのだろう。暗澹たる思いで陽春の4月を迎えることになった。
 徒歩10分圏内の買い物散歩のコースの中で、帰り道スマホで名残の桜を撮ってみた。今年の桜たちは気の毒だ。人々にやすらぎを与えるために植えられたのに、ほとんと愛でることも許されず、役目を全うすることもできず、静かに散ってゆくのみだ。今年のような気持ちで桜を眺めるのは誰もが初めてであろう。来年は、きっと、すべてが平安な状態で家族や友人と桜を眺めていたい、と心から願っている。(RAIJIN)

道端にソメイヨシノの花びらが散っていた
もうこんなに散ってしまったのだ

葉桜になりつつある桜を垣間見る

近所の邸宅の御衣黄が満開を迎えつつある

サクラ散り コロナ終息 願うのみ