2021年05月16日

梅雨近し

 もう日本政府による新型コロナウイルスに対する危機管理対応は最悪だと世界に知らしめてしまっているようだ。東京オリンピックが目前となりつつあるのに、いかにコロナ対策を講じているか世界の関係者にも明確に伝わっていないのではないか。この不安な状況のままでは選手たちは安心して日本に来れるわけがない。
 日本国民も多くが開催は延期でもなく、中止すべきだと思っている。個人が何を発言しようが自由だが、報酬はもらっていないとはいえ、内閣官房参与という政府へ専門的助言する立場の人が、日本のコロナの感染状況を「さざ波」「これで五輪中止とかいうと笑笑」とツイートしたのは、軽率だろう。そして、菅首相の国会でのやりとりで、オリンピック開催の是非などについて「選手や大会関係者の感染対策をしっかり講じた上で、安心して参加できるようにするとともに、国民の命と健康を守っていく」という答弁を何度も繰り返した。
 口は動いて言葉を発してはいるが、何も答えてはいないうえ、説明もしていない。これで納得できる日本国民や世界の人々はいるのだろうか。驚きや怒りを通り越して、笑いさえがこみ上げてくる。まさしく、笑笑(わらわら)だ。国民の期待や信頼を裏切っていくことが続けば、コロナの感染はますます拡大し、手に負えなくなり、海外の惨事の二の舞をいくことになるのは必至だ。
 そうこうしているうちに、早い梅雨がやってきている。例年より3週間も早い梅雨入りが九州から始まった。まもなく関東も梅雨入りするだろう。ということは豪雨災害も早くなり、また梅雨明けも早くなり、猛暑、酷暑の夏が長く続き、水不足、電力不足も招くことになるのだろう。
 オリンピックが強行されるであろう東京では、コロナと熱中症で地獄の夏となるかもしれない。とにかく、各個人は気分転換を工夫して、大波が津波にならぬよう、自己管理を徹底してやり過ごすしかない。
 そして、この日本においてはワクチンの供給や接種が一般化し、改良化されたうえで集団免疫獲得と治療方法が確立するには相当な年数がかかることを覚悟して、今のコロナ禍の時代を生き延びるしかない。(SONY a7R3)

自宅からお向かいの猫でも・・・
じっとこちらを見ている

網戸を嘗めているようだ
理由はわからぬ

階下の小公園にはドクダミがびっしりと咲きほこっている

昨日の自宅からの空
雲はもう夏だ

米海軍の見慣れぬ哨戒機らしきものが飛んでいた

まだまだと 心して生き 気分変え