2021年11月09日

太陽暦採用記念日

 朝から激しい雨が久々に降り続け、午後2時ごろにはピタッと止んだ。気温はあまり下がらず相変わらず暖かい。折角なので少しでも散歩してみた。足腰が弱くなっており、何とか散歩程度の運動は続けなければならない。それと録画したテレビ体操もできる限り続けている。すっかり「ご老人」である。
 午後4時半ごろには夕暮れどきとなり、今日は何とか夕焼け空となった。西の空が開けている場所まで歩いて、好きな鉄塔を入れて撮ってみる。帰りがけ、西南の方向に三日月が見えた。家で日めくりカレンダーを見ると、今日は「一の酉」であり、浅草の鷲(おおとり)神社では酉の市が開かれているはずだ。今年は二の酉までで、12月には浅草寺で羽子板市があり、年末になって、あっという間に年が明けてしまう。
 また、日めくりには、今日が「太陽暦採用記念日」だと記されている。明治5年11月9日は、旧暦をやめ太陽暦を新暦とすることを決めた日なのだ。実際には1ヶ月足らず後の旧暦で12月3日を明治6年1月1日にすることにした。つまり、旧暦の12月は2日間しかないので、明治政府では役人の給料を12月分は支給しないということにし、強引な節約をしたのだった。
 大河ドラマ「青天を衝け」では明治初期において、渋沢栄一が西洋の制度やインフラ整備を経済の仕組みから始め、「みんなのために」という私利私欲に走らない公益性を重視した観点から取り組んでいる様を描いている。現在の「みんなのために」という発想が消えた政治・経済の世の中では、ただ単に生き残れる者だけが生きればよいとの風潮が広がっている。18歳未満の子どもに10万円をばらまいて、いったいそれが「みんなのために」なると確信しているのか、選挙に勝ったからといって、公明党の発想が卑しく貧しく感じられて仕方がない今日このごろである。渋沢栄一が令和の今の世を知ったら、理想に到達していない現実をさぞ嘆くことしかりだろう。(PowerShot G7X2)

陽がちょうど沈んだところだ

まだ、陽が残っている
夕焼けを見ると心が平穏になる

好きな鉄塔を真下から見る

ぽっと、夕闇せまる空に月が浮かんでいた

霜月の 空に浮かぶや 細き月