2022年08月09日

あり得ない夕景

 今日も西の空は少ししか焼けなかった。いいかげん、同じ場所からの夕焼け、夕景にも飽きてきた。と思ったら、月が浮かんでいた・・・そんなわけはない。これは合成だ。退屈しのぎに2枚撮った写真を適当に合成したのだ。用事を済ませる以外、昼間は暑すぎて夕方近くに散歩に少し出るのが精いっぱいだ。(SONY a7R3)

 岸田内閣の支持率が発足以来最低の48%(NHK)になった。大きな要因になっているのは、旧統一教会と自民党国会議員との癒着問題だ。ここで内閣改造を実施して、旧統一教会と関係した閣僚を外す人事を行うことにしたようだ。しかし、岸田首相からはこの癒着問題について、明確な説明がなく、また、政府として法的な措置の検討もなされていないようだ。
 宗教法人としての取り消しや刑事・民事事件としての対応など既存の法律適用も含め、新たに法律をつくる必要があるだろう。たとえば、宗教と名乗り、あるいは慈善団体や民間会社を名乗る、中味は無垢な個人を洗脳し、金をむしり取るような団体を即刻解散させ、主催者を厳罰に処する制度を確立するべきだ。もちろん宗教を弾圧するようなものではなく、この旧統一教会のような団体を宗教法人と名乗らせない基準をつくるべきなのだ。
 そうした動きを岸田改造内閣が推進しなければ、支持率はさらに悪化していくだろう。岸田首相の八方に気を配ったやり方は、いったんほころびが生じるとガラガラと崩れやすいものだ。人に話ばかり聞いていないで、自分はいったい何をやりたいのか、もっと鮮明に出してほしい。
 広島出身で初めての首相の岸田さんは、広島・長崎の原爆の日に、「核兵器不拡散条約(NPT)」の国連会議で演説したことには触れたが、6月の「核兵器禁止条約」第1回締約国会議にオブザーバーとしても参加しなかったことには触れなかった。締約国でないドイツやノルウェーなどがオブザーバーとして参加し、ロシアのウクライナ侵攻で核兵器使用の威嚇をしたことを受け、核廃絶への協力や議論を続けたいと発言をした。
 唯一の被爆国の代表者である日本の広島出身の岸田首相が、オブザーバーとして参加もせず、メッセージ発言もしなかったのはあまりにも罪が深いと認識せねばならない。いくらアメリカの核の傘のもとにいようとも、日本の立場は唯一絶対であり、力強い核廃絶への発信力を発揮せねばならない。またとないチャンスを岸田さんは捨ててしまったのだ。
 岸田さんはバランスを考えるあまりに、今、一番重要なポイントを見逃しているようだ。コロナ、統一教会、核廃絶と最もリーダーシップを発揮できる場面で機会を失った。もはや改造内閣も手遅れのような気がする。


夕焼けに月
あってもいいではないか

夕暮れに 月もいっしょに 見て過ごす
岸田さん まわり見回し 時逸す