2021

バイデン大統領誕生
2021/01/21(木)
 1月20日、アメリカ合衆国第46代大統領にジョー・バイデンが就任した。トランプ前大統領の激しい抵抗にもかかわらず、大統領選挙を制することができた。前大統領と熱狂的な支持者による連邦議会議事堂乱入などの執拗なる嫌がらせと新型コロナウイルスが世界でもっとも多く渦巻く中、産みの苦しみを経ての新大統領誕生劇であった。しかし、歴代最高齢78歳の大統領である。いくら政治経験が豊富だとは言え、世界を牽引するリーダーに戻るアメリカ大統領としては余りにも老い過ぎている。中国の覇権主義を牽制しつつ、国内の分断を修復し、どう結束させていくかが、大きな課題となっている。当面はアメリカ国民の心をひとつにするために心血が注がれることになる。新型コロナウイルスを収束させ、経済を立ちなおすのが最大の目標になる。日本との関係がどの程度緊密になっていくか、微妙なことだろう。オバマ大統領のときは最後の段階で安倍総理との和解があった。安倍さんとトランプさんは個人的に相性の合うトップ同士の関係を密にすることができたが、菅総理にそれを求めることは不可能であろう。トップダウンからボトムアップへと戻るとされており、地道な政治家や官僚の関係構築が重要になってくる、ごく普通の政治環境になるのだろう。いずれにしても、バイデンさんにしろ、菅さんにしろ、時間も体力もないため、長期的な外交関係の構築は次の代にならねば難しいかもしれない。トランプ前大統領の4年間によって、アメリカはもちろんのこと、世界中が自国第一主義を全面に押し出す風潮が行き渡ってしまい、他者を受け入れる柔軟で寛容のある関係づくりが破壊されてしまった。この罪は果てしなく大きな罪である。異なる思想や意見を持つ相手を尊重しつつ、議論を重ね、よりよい世界を創りあげていくリーダーたちが再び集結し、理想を求める本来の民主主義を取り戻してもらいたい。アフターコロナの世界は、彼等によって、すべてが平和のうちにものごとが進んでもらいたいものだ。
 

二度目の緊急事態宣言
2021/01/07(木)
 菅内閣総理大臣は、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらないことから、1都3県、東京、神奈川、千葉、埼玉に対し2月7日までの1ヶ月、緊急事態宣言を発出した。昨年4月7日の安倍前首相による緊急事態宣言から二度目のこととなった。ただし、新型インフルエンザ等対策特別措置法の罰則等の改正などはこれから18日以降に開催される通常国会で審議されるため、今回の宣言は昨年と同じく、何の拘束力もないお願いの範囲に留まる。テレワーク7割、午後8時以降の不要不急の外出自粛、スポーツ観戦等入場制限の他、メインの対策で、飲食店の午後8時(酒提供午後7時)までの時短要請となるが、小規模飲食店などは、もはやこれに従うことはできないだろう。名前を公表されたぐらいではもう引き下がることもできない。一定の需要がある以上、店を営業し続け、生き延びるしかない。上限1日6万円の協力金では話にならない店もあるだろう。菅さんは、若者に向けて「症状が軽い若い方々の感染がさらなる感染拡大につながっているという現実がある。両親や友人など大切な命を守るために、自身のこととしてとらえ、行動をお願いしたい」と訴えたが、相変わらず原稿棒読みの心に響かないメッセージだった。やはり菅さんはトップではあるが、リーダーではなかった。また、宣言の解除はステージ3に戻ったらということだが、今ひとつはっきりしないうえ、さらに感染拡大が起きた場合など全く不透明だ。プランBやCなど基準や目標の目安が数値化も根拠も示されず、あいまいなままなのだ。これで法改正がされるまで我慢しろというのだろうか。泥縄のその場しのぎの弥縫策が今後も続くのを黙って国民は見守るしかないのだろうか。
 東京都では今日2447人、神奈川679人など全国19都府県で過去最多となり、日本全体で7568人の感染が確認されるという絶望的な数字になった。1都3県に限定した緊急事態宣言では、すでに全国規模で拡大している状況ではほとんど意味がなく、これから五月雨式に宣言する県を増やしても効果は期待できない。すべてが遅すぎた。すべてが愚か過ぎた。昨年、新型コロナウイルスが日本で感染確認されたのが1月16日であった。それから1年、すべて後手後手で経済を優先するあまりに、中途半端な対策で終始し、最悪なのはまだ収まりきらないうちにGoToキャンペーンを大々的に始めてしまったことだ。これによって人々の心のタガが完全にはずれてしまい、普通に戻ってしまった。多くの人がマスクを着用している日常が多少は救いだが、医療現場は逼迫してしまった。せめて前回の緊急事態宣言解除後に、全国的な医療の支援ネットワークや感染専門医療従事者の教育養成を強化してこなかった厚生労働省や日本医師会にも責任があるだろう。
 イギリス始め、全世界でも感染力の増した変異種の新型コロナウイルスが猛威をふるい、ワクチンも追いつかず、感染拡大は続くばかりだ。今日現在、8730万人以上の感染者、190万人に迫る死者数を出している。頼みのワクチンも副作用・副反応があり、まだ不安定な状況で、終わりがまるで見えてこない。株の世界では、金融緩和され行き場を失ったカネが株価を異常に値上げさせており、いずれバブルが弾けるのもそう遠くはないだろう。今年は世界がどん底に落ちるのを目の当たりにする年になるのかもしれない。兎にも角にも、自分の命を守るため、コロナに感染しないよう、より注意深く行動するしかない。
 

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