◆2001.8.19

★街のハト
 
 
人の集まる街なかに住みついてしまったハトたち・・・彼らは、人が落としていく食べ物、あるいは、与えるエサを目当てにポイントとなる場所にたむろしている。動作は機敏で人が食べ物らしき袋を手にしているのをしっかり観察しており、羽ばたいて近づいてくる。ほんとにエサをくれるのかどうかを見極めようとする。その姿、目付きは、決して人間たちと友好関係を結ぶ態度ではなく、常に警戒心をもって、エサを得る、という目的にのみに神経が注がれている。
 ハトが平和のシンボルだなんて、誰が言い出したのだろう。彼らは、彼らなりに弱肉競争の世界を必死に生き抜こうとしている。それは、快適な都会生活を送りつつも、不況の中であえぐ企業戦士と大して変わらない。徒党を組み、自分たちの利益のためにのみ生きようとする彼らをどうして私たちが非難することができるだろうか。
 東京都町田市:ルミネ前にて


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