◆2001.10.7

★築地から月島へ
 
 地下鉄の大江戸線が開通してから、東京の下町方面を気軽に行けるようになって、足が向くことが多くなりました。日曜日は、築地市場は閉まっているので、魚を買うのが目的ではありません。今日は、「もんじゃ」が目当て。大江戸線の「築地市場」駅で降りて、のんびりと月島まで歩いてみることにしました。
 今日は、ちょっと観光ガイドブック風にしてみました。写真が多くて重いページになってしまいましたが、ご勘弁を。(^-^)


☆波除神社
 
 築地市場の駅を降り、国立がんセンターを左手に見て、新大橋通りをすぐ右に曲がると、場外の軒が左手に見えてくる。その通りの突き当たりに「波除(なみよけ)神社」がある。ここは、築地の魂が祀られているようなところ。仲買さんたちは、この神社の前を通ると、必ず、一礼をする。今日は日曜なので、そんな光景も見られない。
 この神社では、つきじ獅子祭りの巨大な獅子頭で有名ですが、それとは別に目を惹くのは、面白い「塚」の一群です。全部は紹介しきれませんが、写真は左から玉子塚、すし塚、海老塚、活魚塚です。他に、鮟鱇(あんこう)塚などもありました。築地で働く人たちの心意気を感じさせます。
**DATA**
波除神社 東京都中央区築地6-20-37

☆月島
 
 波除神社から晴海通りに出れば、右手に勝どき橋が見えてくる。昭和15年に建造されたこの橋は、跳ね橋として知られたが、今は上がることはない。橋を渡り、しばらくして、左に折れれば、月島界隈である。隅田川と海を結ぶ運河には、漁船も繋がれており、日曜となればのんびりと釣り糸を垂れる人もちらほらといる。
 月島は、東京大空襲の際にも戦火を逃れ、古い長屋があちこちに見られる貴重なところ。今は使われることのない手動式の井戸のポンプ、なぜか色を塗られ、オブジェのようだ。防火用水の器も今は、鉢代わりだ。こんな狭い路地裏に安堵感を覚えるのは、私だけだろうか。由緒正しきタバコ屋の軒先は郷愁というより、文化財である。
 そして、一歩足を進めれば、やはり、ここは大東京。絶えず、変貌を遂げ続けるこの巨大都市。月島の商店街の中にも古い家並みが取り壊され、マンションに変わるところもある。でも、もう少し昔を見させてほしい。
**DATA**
月島
都営大江戸線「勝どき」駅または「月島」駅下車

☆もんじゃ
 
 月島は今「もんじゃ」だらけである。由来は知らないが、西仲商店街が月島のメインストリートだが、路地にちょっと入ったところも含めると30軒以上のもんじゃ店がある。今日はそのもんじゃを食べに来たのである。店はなんでもよかったが、古そうなところを選んでみた。「太郎」という店。
 具で共通しているのが、するめの細く切ったもの、干しエビ、キャベツ、もんじゃ本体。あとは、イカ、ほたて、豚肉、もろもろ・・
 おかみさんが手際よくダシとなるするめ、エビとキャベツを炒め、適当なところでそれらで土手を作り、水のようなもんじゃを流し込む。いっぺんに入れると土手からこぼれるので、少しずつ固まらせながら入れるのがコツ。最後は全部かき混ぜ、ぐちゃぐちゃになって、できあがり。最後の姿だけを見たら、食べるのをやめるかも・・。焦げて鉄板にこびりついたのをはがして食べるのが、カリカリしてて結構いける。それにしても、もんじゃは、小学生の食べ物であり続けてほしかった。

**DATA**
もんじゃ「太郎」
中央区月島1-24-10 03-3531-3946
年中無休 平日17:00〜 土日祭12:00〜
11卓/36席 最大席数40


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