★2001.9.11
そう、あれから1年が経過しました。鮮烈でショッキングな映像がありました。今日、テレビでは、追悼の日として、あの同時多発テロを振り返っています。3000人以上の人々が何の罪もなく、死に追いやられました。この1年、その家族や友人たちの悲しみと無念の思いは、あまりに大きく、はかり知ることができません。
しかし、アメリカという国は、この悲しみや無念の思いを「戦争」という形で乗り越えようとしてしまいました。悲しみを憎しみに変えることで、誇りと強さを示そうとしました。テロ発生から1ケ月足らずで、関係諸国を脅しすかし、アフガニスタン侵攻を実現させてしまいました。タリバンという軍を潰すには、アメリカにとっては、たやすいことでした。この陰で、アメリカ軍によるアフガニスタン民間人の犠牲者が4000人を超えると言われています。誤爆は戦争につきものという考えでしょう。
そして、今、アメリカは、イラクを次の標的にしています。「自由の国・アメリカ」・・・この希望に満ちた憧れの国、アメリカが実質的に世界を支配し、ものを言わせぬ恐怖の国家になろうとしています。
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず
唯春の夜の夢のごとし
同じ過ちを繰り返すことしかできない愚かな動物、人間。21世紀の初頭、世界は破滅に向かっていた、と歴史に記されるのでしょうか。 |
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