◆2004.9.11

★9・11が残したもの

 あれからもう三年が経過しました。事件の疑惑や日本人被害者を扱った特番やドラマが放送されていました。アメリカがどういう意図であったにしても、その後のアフガニスタンへの攻撃、イラク戦争がもたらしたものは、世界的に頻発するむごいテロの応酬という最悪の状況が現実のものとなっています。先日のロシアの学校で起きた悲惨なテロでは、五百人を超える死者行方不明者が出ており、多くは何の罪もない子どもです。これらが9・11に「憎しみ」「報復」を選択してしまったアメリカとみんな繋がっている気がしてなりません。まさか、9・11が自作自演とまでは思いたくはありませんが、アメリカならあり得るという恐ろしい見方です。
 悲惨な目に遭わされ、憎しみや仕返しをしてやりたい気持ちを相手に抱くのは当然の反応だとしても、実際にそれを行動に移して憎い相手を叩きのめすことは、永遠の憎悪のリフレインを招くにしか過ぎません。今、この時点で「私」が断ち切らないといけないのです。「私」とは、悲しい思いをした国家であり、民族であり、家族なのだと思います。「憎しみは憎しみによってやまず、愛によってのみやむ」という仏陀の言葉をもう一度思い出したいですね。決して一宗教の言葉ではなく、普遍的な誓いの言葉だと思うのです。

 彼岸花が次々に咲いている谷戸山公園です。色々な雑草とともにポツリポツリと咲いている彼岸花もなかなかいいですよ。(EOS D60)


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