2006年04月30日

守られた花たち

 横浜市緑区のとある農家を3年ぶりに訪問しました。以前にも紹介しましたが、ひとりの農家の女性が開発で失われつつある野の花たちを丹念に集め、自分の家の庭や裏山に植えて増やし続けてきました。この季節になるとその花たちが見事に咲いて、鬱蒼とした緑陰の中で輝きを放っています。
 その女性は、米寿を過ぎてお元気ですが、歩くことや言葉を発することは難しくなりました。でも、娘さんやお嫁さん、さらに孫のお嫁さんたちに囲まれ幸せに暮らしています。このおばあさんに手を添えられ守られた花たちは、ごく当たり前のように自然の中の風景に溶け込み、緑の世界を豊かにしているのでした。
 今年もおばあさんの元気な姿に会うことが出来て、ほっとできました。(EOS 5D,20D)

クマガイソウの群生が見事です

エビネは心無い人に盗まれることも>

エビネも種類がいくつかあるようです

裏山にはキンランがあちこちに咲いています
ギンランはこれからのようでした

門の横に聳える大木のカエデの葉が緑の屋根となって空を覆っていました