2008年06月19日

谷戸山・梅雨明け前

 今年は梅雨の入りは、早かったように思う。もしかしたら、その分、梅雨明けも早いのかもしれない。


 世の中では、あらゆる出来事が次々に起きては、次々に過ぎ去っていく。人に考える時間さえも与えない、かのように。この6月はいろいろな意味で、立ち止まって考えるきっかけになったのだろうか。
 秋葉原の事件、今の格差社会とか、鬱屈とした世相を反映した出来事、それは孤独な人間で埋め尽くされた象徴のような、このパサパサとした現実世界。あいつのようなことまで、しでかすことはないだろう・・・、でも、自分の心の奥まで読み尽くすとどうだろうか。多くの人間は、いや、99.999・・・%の人間は、あいつのようなことを現実には実行しない。・・・でも、心の奥深いところの0.00000・・・1%で「わかる気がする」と思ったりする自分がいる。今の世の中は「病んでいる」という言葉だけで片付けてしまうには、あまりに、空しい気もする・・・。
 一週間後の宮城・岩手の大地震がアキバの事件を呑みつくしてしまった。大規模に崩壊した山の姿、土石流で流され多くの人が亡くなった宿、リアルでショッキングな映像の前で私たちは、少し前の衝撃的な出来事を「忘れてしまう」。多分、忘れなければ、私たちは生きていくことができないのだ、と思う。
 そして、忘れかけていた、とある死刑囚の死刑が執行された。世の中を震撼とさせた事件も、その他の人間には、すでに風化された出来事。何をどう、心の中にとどめていたらいいのか。いろいろなことを考えておきたい。日々の煩わしさの中で、直接にかかわらないことは、放置されてしまうのが普通かもしれない。でも、別の世界の出来事だと思っていたことが、割と身近に起こるのが今の現実世界であったりするのだ。現実は、常に不安要素で満ち溢れている。


 前置きが長くなりました(^^;。今日は神奈川県座間市の谷戸山公園です。久しぶりに、マクロを持って訪れました。
 私の大好きな「ホタルブクロ」がたくさん咲いていました。ちょっとした木陰の草むらに咲くことが多いと思います。その昔、あの袋状の花の中に「ホタル」を入れて光らせ、めでることがあって、「ホタルブクロ」の名の由来があったりするそうです。ホタルブクロの姿は、なんというか、ユーモラスというか優雅というか、「ファンタスティック」が合っているのかもしれません。不思議の国のアリスとか、おとぎの国とか、そんな幻想世界に迷い込ませてくれそうな、そんな花なんです、私には・・・(^-^)。(EOS 5D)

ドクダミがまわりを囲うように「ホタルブクロ」は静かに咲いていました

美しい、というよりも、幻想的な花です

ファンタジーの世界の入口なのかもしれません

この袋の中に入れば、別世界があるのかも・・・

これだけきれいに群生したのを見たのは初めてです

紫色のホタルブクロの向こうには、ドクダミがつましく、たくましく咲いています

映画「トレマーズ」の何とかという、砂漠の巨大人喰い虫のよう(^^;
ファンタジーの世界は、やはり、ファンタジーのままにしておきましょう(^-^)

ドクダミもけっこうかわいいのだけど、あまり好かれてはいない

ガクアジサイの乙女チックなところが好きです(^^;

愛くるしいのに、人を寄せ付けない、そんな気高さ

カタバミはほんの小さな王様、ハートの葉を従えている

名残りのタンポポが種を飛ばそうとしていた がんばれ!