2010年03月11日

鶴岡八幡宮大銀杏

 居ても立ってもいられず、行ってきました。そうです、鎌倉鶴岡八幡宮の大銀杏です。昨日3月10日の未明、強風により倒れたというのです。樹齢800年とも1000年とも言われ、事実はどうであれ、鎌倉時代の三代将軍源実朝がこのイチョウの陰に隠れていた甥の公暁に暗殺されたという、超有名なイチョウの木です。神奈川県民としては、かなりのショックですね。この大銀杏と八幡さまとは切っても切り離せない、永遠のシンボルのようなものです。あまりにもその存在が当たり前すぎて、なくなってしまうなど想像もしなかったので、悲しいというよりも虚脱感が漂いますね。
 おそらくは、木としての寿命にすでに達していたのでしょう。または、住みついた台湾リスの悪影響とも。強風はただのきっかけだったはず。幸いなことに倒れたのが、早朝の4時40分ごろで、なおかつ、大石段に倒れこむこともなかったので、誰ひとりとして怪我人も出さず、御神木として最善の最期を遂げたと誉めてあげたいですね。今後は、輪切りにして一部を保存するなどの案があるようです。跡地はどうするのか。夢と希望を託し、新たに若木を植え、1000年後の未来を待つのもいいかもしれません。(EOS 5D)

鶴岡八幡宮に駆けつけた
奥の本宮と手前の舞殿(まいどの)だ
すでに風景が変わっているのがわかる
8年前に撮ったもの

何とも無惨な姿だ
あの大銀杏が横倒しに・・・
大石段付近は一般参拝者は、通行止めにしてあるので近寄れない

上とほぼ同じ位置から2002年秋の様子

植木職人だろうか、根のまわりに菰を被せている

そこに水をやっている
今後をどうするかは不明だが、手当てはしておこう、ということだろう

私のような物好きな観光客がいっぱい集まった

中央の大石段は登れないが、迂回して本宮に辿りつける
本宮から倒れたイチョウと舞殿を見る

大銀杏の西側から垣間見える場所があった

倒れたイチョウに気を取られていたら、今日予定されていた神前結婚式が始まったようだ
何とも注目されるときに式を挙げる羽目になったことだろう

舞殿で式は執り行われる
ここは、静御前が「しずやしず・・・」と舞ったところ
今どきの二人が神妙に超古風な儀式に身をまかせる

衆人注目の中、式は進んでいく

横笛や笙の生伴奏もある

たまたまとはいえ、この若い二人にはいい思い出として生涯残ることでしょうね