2010年08月01日

ハグロトンボ

 八月、葉月、夏の盛りです。気象情報が微妙に当たらず、ピーカンの天気ではなく、蒸し暑い薄日の射す一日でした。何か夏の手がかりを掴みたくて、いつもの泉の森に行ってみました。泉の森の中のふれあいの森という場所では、バーベキューができる場所になっていて、日曜日ということもあり、多くの家族連れや会社仲間の人たちが束の間の時間を貪るように大騒ぎしているのでした。
 一方、今日のあまりの暑さのせいか、虫たちの活動は今ひとつな感じです。私の探し方が足りないのかもしれませんが・・・(^^;。そんな中で、以前にもちょっと撮りましたが、ハグロトンボをゆっくりと眺めてみました。暑い夏の空気の中で、ハグロトンボは何とも涼しげに、ゆらりひらりと、影のように水辺の近くを舞っています。その姿はまるで人間世界のせせこました夏の過ごし方を嘲笑うかのようです。木々が覆うようになっている川の浅瀬で三脚を立てて撮っていると、少しばかりゆっくりとした川の水の音、ときおり水が醸し出すささやかな涼風が五感を刺激してくれる。この小さな自然に、改めて感謝する。そんな夏の午後のひとときを過ごしたのでした。(EOS 5D)

アブラゼミの脱け殻
まだ、セミがうるさいほど鳴くにはいたっていない
今年も少し遅いようだ

ハグロトンボは、小川や日陰の藪にひらひらと飛んでいる

川面に近いところで舞っていることが多い
数匹から十匹でいることが多い

近くにいたアメンボが川面を滑っていく
この緑の光が何とも言えず好きだ

こんな小さな生き物なのに波紋はけっこう大きくなる

再び、ハグロトンボ
もう一匹が近くに寄ってきた