2010年11月30日

アオサギの憂鬱

 今日の午前は、またしても泉の森です。昨日の午後のような黄金の波紋は期待できませんが、ちょっとまた様子を見に行ってきました。やはり午前中の光ではあの波紋の現象は起きず、また、黄葉した葉もかなり落ちてしまっていました。昨日が唯一の撮影タイミングだったのでしょう。
 狙った被写体を狙いどおりに撮影できるなんてことは、そうそうあるものではなく、その時その場だからこそ撮れた写真というのが、本来の写真の意味なのかもしれません。狙いどおりに撮れた写真なんて面白くも何ともありません。面白いと思う写真は、必ず思いも寄らなかった瞬間が切り取れたからなんですよね。「何を撮るか」よりも「何が撮れるか」という偶発性、出会い頭のような一期一会の世界でシャッターをこれからも切っていきたいですね。
 で、いいわけのような前振りで、今日の一期一会を見てみましょうか(^o^)。小池の方をふと見やるとアオサギが間近に突っ立っておりました。アオサギはこの辺の公園で見られる最も大きな鳥だと思います。何を考えているのか、遠くを見ています。撮られていることを意識したのか、急に飛び立って近くの欄干に止まったりします。飛び立つ瞬間をモノにできないのは、まだまだ修行が足らない未熟者だから。とにかく喰いついて行きます。そうこうしているうちに、アオサギが二羽いることに気がつきました。そして、その二羽は縄張りをめぐって反目し合っているようなのでした。悠然として遠くを見ているのかと思ったら、自分のエサ場を取られてはたまらないと、必死になって戦っている姿勢なのでした。じっと佇んでいるようでも、心の中は穏やかならぬ悩みだらけのアオサギくんなのでした。(EOS 5D)

とにかく大きくてどっしりしている
コウノトリの仲間なんですね

飛び立って舞い降りたのが、池のほとりの能舞台の欄干
人が近くにいるのを物凄く意識している

欄干から飛び立ち池の杭に降りた
よく狭いところにうまく着地できるものだ

また、どこか遠くを見ている

と、思ったら飛び立った
今度は何とか捉えた

園内を旋回するように飛んでいる

全身は入らなかったがちょっと紅葉した背景が気に入りました

なぜ飛び回っているかというと、二羽で争っていたのです

最初に見たのがどっちだかわかりませんが、双方必死です

どちらかがいなくなるまで、戦いはおわりません

ようやく他の一羽がいなくなり、制空権を得たようです