2010年12月26日

森の変化

 そろそろ泉の森では、鳥たちが木の実を啄ばむ季節となったはず。去年の経験から、イイギリの赤い実とセンダンの白い実が熟し始めているこの季節には、他に食べ物が少なくなってきた野鳥たちがその木に群がってきていると思われます。そして行ってみたのですが、年末ではちょっと早かったようです。そして、イイギリの木が1本しかまともに実をつけていません。3本あるのですが、他の2本は実がないか、わずかしかありません。夏の猛暑の影響があるのかもしれません。
 また、ヒヨドリやムクドリの姿も少なく、外来種の大型のインコ(ワカケホンセインコ)が昨年に比べ勢力を拡大し、これまで10羽以内だったのが、今日確認しただけで30羽近くになっている、という異常な状況がありました。泉の森の生態系が変化している、と感じます。気象の変動によるエサとなる植物の生育不良などから公園の動物たちの弱肉強食による自然淘汰が始まっているような気がします。
 地球温暖化の影響が小さな町の公園にまで変化をもたらしているようです。しばらく様子を見ていきたいと思います。(EOS 20D)

ツグミがイイギリの実をついばんだ
この唯一実をつけたイイギリが背が高く、下からのショットになる

シジュウカラが世話しなく、コブシの花芽の間を飛び回っている

ようやくヒヨドリもイイギリの木に来た

スズメが何羽か川の近くの粟類を食べに来ていた

スズメも人に近い鳥と言われている

この最もありふれた愛らしいスズメも20年前の半分に減っているらしい
スズメが巣を架けていた瓦ぶきの人家が減った影響ともいう

そして見かけが派手で愛嬌のある顔をしたインコが勢力を拡大している

ワカケホンセイインコ(輪掛本青鸚哥)というインド・スリランカ産のペットが野生化したもの
ギャーギャーと声もけたたましい

ハトぐらいの大きさはある
尾が長いのでもっと大きく感じる

この木になる実をさかんに食べている
顔は愛嬌があるのだが

たびたび場所を替えてエサを啄ばむ

鋭いくちばしで次々と実をもぎ取っていく

泉の森は植物も外来種が増え、よく見ればひと頃と違った風景になっている