2011年02月11日

初雪の森

 ようやくというか関東南部にも雪が降りました。といってもベタベタとした雪で、絶え間なく降ってはいますが、道路などには積もることなく消えていきます。泉の森へ午後ちょっと行ってみました。そこではうっすらと雪化粧していました。今年の雪は日本海側には大変な豪雪をもたらし、いつもは降らない鹿児島や名古屋までかなりの積雪を記録しましたね。関東南部は雪のない乾燥した日々でしたので、これがちょうどよい「めぐみの雪」になるといいのですが。
 公園の池のカモたちは、ルール違反の人間がエサやりしてくれるのを頭に雪を載せながら待っているのでした。写真しか撮らない私が来ると、エサをくれる人かもしれないと近づいてくるのですが、そうではないと悟ると失望して去っていきます。こんな日は足元が危なくなっているので、エサをくれるご高齢の散歩人は人っ子一人おりません。静寂に満ちたこんな公園もたまにはいいかもしれません。
 雪は写真に撮ったり、風流をめでる程度に降ってくれるのが一番ですね。今年の豪雪で亡くなった人が100人を超えているそうです。北越雪譜の鈴木翁が暖国の人間が雪をめでるのとは全く違う世界だと訴える豪雪地帯の人々に哀悼とねぎらいの意を表したいと思います。
 この豪雪も地球温暖化現象のひとつなんでしょうか。人が生活習慣病などさまざまな要因によって肉体や精神を侵されていくのと同様に、地球も自分の体内にいて変異していくウィルスである人類によって、体を侵されているのでしょう。地球は熱を出す一方で体は凍え、体調不良を訴えているような気がします。いつかは自己免疫による大きな自浄作用によって、ウィルスは取り除かれるのでしょう。人は地球という体内で寛容に生かされている微生物だということを忘れてはいけませんね。(EOS 5D) 

カモたちは水の中の方が寒くないのかもしれない

落ちては消えていく雪がうっすらと白さを見せてきた

誰も踏みしていない木道を歩いてみた

アームストロング船長が月に降り立ったときの言葉を思い出した(^^;