2011年09月19日

マンジューシャカ

 山口百恵へ、作詞・阿木燿子、作曲・宇崎竜童の夫妻が提供した歌のひとつに「曼珠沙華」があります。この歌詞の中では、マンジュシャゲでははなく、マンジュシャカと発音させ、力強い響きにしていますね。「マンジューシャカ 恋する女は マンジューシャカ 罪作り」と歌い上げました。早すぎる結婚と引退を翌年に控えた二十歳の充実してきた歌手の輝くひとときだったと思います。
 で、マンジューシャカー、彼岸花をふと思い出し、そろそろ咲いているころだと、とりあえず、地元泉の森に行ってきました。すると、もう、すっかり満開状態になっていました。月曜日ですが、敬老の日の祝日なので、人出も多く、ケータイで立ち止まって撮影している人もいます。ここの彼岸花は100メートルほど、直線の道沿いの斜面にかなりの密度で普通の赤い花と白系の花がそれぞれ群落をなして見事に咲いています。見事ではありますが、こうもべったりと咲いているとその状態を撮るのは敬遠して、アップが多くなります。
 ずっと以前に奈良の明日香村を訪ねたとき、田んぼ道に咲く彼岸花が印象的でした。弥生時代の稲作が始まったころから田を守るために植えられたこの花が何とも愛しく感じられたものです。いつかまた、この季節に古代の明日香をゆっくり旅したいと思います。(EOS 7D)

青いのは、ツユクサだ

力強いおしべの反りがいい

あまりアップして何だかわからない
でも、この赤がいい

赤と緑のコントラストが好きだ

ちょっと陰ったところに日が当たった

白といっても、ピンクから緑っぽいのまでさまざまだ

ツルボが下の方に咲いていてアクセントになった

背後の曲がった木が印象に残ったので

ノギクがヒガンバナの間に健気に咲いている

クロアゲハだろう
今回はこの瞬間にしか撮影できなかった、残念

ついでに他の生き物も撮ってみよう
角を出しているカタツムリを久しぶりに見た

上の方の桜の枝にじっとしていたカマキリ
弱ったセミでも待ち伏せしているのだろう

案外、まだ、セミがよく鳴いています
このミンミンゼミも夏と秋のはざまで最後の命の燃焼をしている