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先日のマンジュシャカに続いて、山口百恵の秋の花の第2弾です。というより、歌はこの花がマンジュシャカより先なんですけど。そう、秋桜(コスモス)ですね。さだまさしが作詞作曲したまもなく嫁ぐ娘と母親を古式ゆかしい風景の中に歌っている秀逸な作品ですね。失われていく日本の美とかきめ濃やかな情感を歌にするのが得意なさだまさしらしい感性を、山口百恵という翳りある美少女にうまく託したと思います。
コスモスはメキシコ原産で明治期に渡来したもので、花弁が桜に似ていて秋に咲くから秋桜(あきざくら)としたそうですが、桜とはほど遠いキク科の植物です。いろいろと改良種もありますが、ピンク系の普通の花弁がいいですね。「うす紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている」とあることだし・・・。秋桜と書いてコスモスと読ませるのが一般的になったのも、この歌からのようです。
さて、撮影はポツリポツリと撮っています。自由にはなかなか歩けないこの足では、いつもの公園でいつもの季節のものを撮るしかありません。季節の花をいつも見せてくれる公園の一画で、コスモスはわずかな風にゆらゆらと儚げに今年も揺れていました。午前中の陽を花びらに受けて、近づけるカメラにほどよい光が透けて入ってきます。
そんなに歩かなくとも1時間ほどで足は痛みとしびれで立っているのがつらくなり、近くの木のベンチに腰掛けては休憩を取ります。そろそろこの足にも根本的に元気になってもらわないといけません。「こんな小春日和の 穏やかな日は もうすこしあなたの子供で いさせてください」そう、踏み出す勇気と結論を出す日が近づいている気がします。(EOS
7D) |
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陽を透かして花を撮るのが好きだ
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白い花も凛としていい
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「秋桜」の「うす紅」はこれだろうか?
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ツマグロヒョウモンがとまった
羽が陽に透けて、これもいい
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ツマグロはときおり花以外の地上に下りて休むことがある
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コスモス園の脇にカマキリが飛んできた
コスモス園には多くのチョウやハチが飛んでいるので狩に来たのだろう
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