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ここ何日か冷たい雨が降り続いたせいか、今日の雲ひとつない晴天がとてもありがたく感じられました。すでに今年も12月、師走に入りました。穏やかな日差しの中でいつもの公園に少し行ってみました。波紋もちょっと撮りましたが、今ひとつです。紅葉が遅れているのと、葉の痛みとで、波紋も紅葉も今年は撮りそこなった感じで消化不良気味の秋の終焉となりました。
今年を振り返ることが増えますね。新語流行語大賞は「なでしこジャパン」が予想どおりの受賞で、あとは東日本大震災関連の言葉が多かったですね。「絆」が象徴的だと思いますが、「今年の漢字」にも選ばれるのでしょうか。まだまだ何も過去のこととはなっていない大震災は、いつになったら「これでよし」と思えるときが来るのでしょう。若きブータン国王が日本の国会でスピーチした「このような不幸からより強く、より大きく立ち上がれる国があるとすれば、それは日本と日本国民であります。」という言葉に我々日本人は、どれほど深い感銘と感謝の意を持ったことでしょう。近ごろ涙腺が弛んできた私は、何かうれしいことがあるとすぐに鼻がぐずります。
この大震災は重要な教訓を得るにはあまりにも大きな代償である多数の人の命と健康を犠牲にし、まだそれも完了はしていない状況です。政治及び政治家の存在がこれほどまでに無力と感じたことはありませんでした。政治家たちは国会の質問の冒頭で被災者への弔意とお見舞いの言葉を形ばかり冠するだけで、自分たちが政治家としてできる力を何ら発することなく、無駄な禄を食んでいるに過ぎません。大阪府と大阪市を手中に収めた橋下さんには既成政党にない明るい可能性があると、大阪府民、市民ばかりでなく全国民も期待を寄せました。疑問符だらけの門出ですが、明るい未来は誰かが持ってきてくれるものではないことは確かで、本当に日本が変わるには日本人の一人ひとりが大きな痛みを覚悟しなければならないのも確かですね。
年の瀬の最初の日曜日、写真が思うように撮れない不甲斐なさを嘆きつつ、つらつらと思いを巡らしたのでした。(EOS 7D) |
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