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一昨日は金環日食で空を仰ぎ、昨日は見に行けませんでしたが、テレビで東京スカイツリーの開業を曇り空に微笑ましく見ていました。そして、今日は現実に引き戻されるに十分なほどのわが町の空を行き交う戦闘機をその騒音とともに無力感に満ちて眺めていました。
改めて紹介しますと、現在は、米軍と自衛隊が共同利用する厚木基地は私の住む神奈川県大和市と綾瀬市にまたがって設置されています。旧日本軍の厚木航空隊基地にマッカーサーが終戦直後に降り立ったときから米軍の接収が始まったのです。神奈川県は、沖縄に次いで、米軍の重要施設が多く、また、米軍基地のある自治体としては国内で最も人口密度の高い大和市に、厚木基地は戦後67年近く存在し続け、地元住民に騒音や墜落事故、さまざまな事件をもたらしました。
ちなみに、人口密度は、岩国市162人(厚木の次期米軍NLP訓練基地)、宜野湾市4,730人(普天間基地)、綾瀬市3,740人、大和市8,520人となっています。沖縄の基地負担軽減が言われて久しいですが、我が町へ米軍をどうぞ、と鳩山さんが今さら望むような事態にならないのはわかりきっています。鳩山さんの友愛の心が全国民に素直にあれば、問題など何も起きはしません。多くの国民は、米軍基地は必要だけど、うちには来ないで!というスタンスですね。
東日本大震災の瓦礫処理を受け入れないのと全く同じ精神構造しか持ち合わせない日本人の地域エゴです。東日本大震災のとき、海外からは、大惨事の中にあっても日本人は礼儀正しく、平常心を失わない尊敬すべき民族と称えられましたが、本当のところは、他人のことはいくらでも憐れむが、自分に降りかかる火の粉は払いたいという、全くもって身勝手な人種であることも間違いありません。
こうした入り乱れる国民の心情を察して何とかして問題を解決していくのが、政治の力のはずです。現在の政治力では、どんな小さな問題でも解決できそうにありません。国民同士が嫌なことを押し付けあうのを傍観しているだけです。少しでも現実を知って、想像力を働かし、負の財産を共有しましょう。それが達成されたとき、初めて日本人の「絆」は本物になるでしょう。(F200EXR,EOS
7D) |
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