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夕方近いころ、いつもの公園の池の周りを一巡りしてきました。コンデジ片手に杖は持たず、ゆっくりと歩き、下りの階段は慎重に一段一段両足を揃えて下っていきます。何とももどかしいのですが、やむを得ません。
日野原重明さんがNHKの番組に出演されていましたが、現在100歳でとてもお元気で、というより年齢ということを意識せずに、この人の話を聞くことができますね。会話のテンポもよく、質問にも間髪入れずにレスポンスしています。人間は誰でも120歳まで生きられる可能性がある、との持論です。私は、頭も身体能力も日野原さんの足元にも及びません。人間はこうも美しく生きられるものなのだ、とつくづく感動しました。
そして、29日に亡くなった新藤兼人さんも生涯現役の映画監督として100歳まで頑張ってこられましたね。ひとつの信念を持って仕事をし続けることが、生命体としての能力さえも高めているのでしょうか。一般的なサラリーマンは60歳ぐらいで定年ですし、私のような早期退職者もいて、生涯通じて仕事をし続けることは、なかなか困難なことです。年金生活でのんびり暮らすことを夢見ているようではいけませんね。介護保険や生活保護の世話にならず、きっちり生きることの素晴らしさと困難さを改めて感じます。
5月も末です。今月はこれまでにない竜巻や雷、雹が猛威を振るいました。確実に気象変動を起こしているのでしょう。太陽活動が低下しているということとも関係あるようです。地球の活動は人智の超えた世界で躍動しているのでしょう。6月6日は二十四節気で芒種となり、このころに梅雨入りとなるのが普通ですが、メリハリのある日本の四季が曖昧になってきて、すでに梅雨入りしている雰囲気にもなっています。しかし、公園のアジサイはやっと色をつけ始めたところで、これからが梅雨なんだと言わんばかりです。
瑞穂の国、日本が天災と人災によって、その美しさを捨てることになるのは、そう遠くはないようです。原発再稼動を早々と決定してしまったこの国に明るい未来はなくなりました。目先の利益や一部の人間の保身のために、多くのものを失おうとしています。何なのだろうこの国は、と寒気と吐き気がします。(PowerShot
S100) |
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