2012年08月15日

終戦の日

 多くの日本国民はどこでも今日の正午は、黙祷を捧げていたことでしょう。市の防災無線により、戦没者を慰霊して黙祷開始の放送が流れます。テレビでも全国戦没者追悼式の様子が流れています。我が家でも食事の手を休め、黙祷します。
 ところが、です。この時間帯を見計らったかのように、厚木基地で離発着訓練を続けるアメリカ軍のジェット戦闘機が凄まじいエンジン音を轟かせ、街の上空を北から南に超低空で駆け抜けていきます。その瞬間の画像を写真には収められなかったものの、昼の時間帯をずっと繰り返して飛び交っていたので、カメラを取り出して望遠レンズを向けました。いつも、これが現実なんだと思い知らされます。米国は「お前たちにはこの轟音がお似合いなんだよ」と言わんばかりのようだ。
 日本は敗戦国であり、被占領国であり続けているのです。もちろん、戦争に勝てばよかったなどとは思っていません。日本が万が一、一時だけでも戦争に勝っていたら、今の日本はもう存在していないでしょう。さまざまな思いが頭を巡ります。私の父は中国で戦い、伯父は南方で戦死し、さらにその上の伯父は国内で軍務に当たっていました。母は終戦の日も東京の病院で看護婦として助産婦として傷の手当や出産に立ち会っていました。戦争の記憶が薄らいでいく現在、そして、しかも戦争の脅威がなくならない現在、私たちはどういう賢い選択ができるのか、冷静に考え続けたいですね。短絡的な思考は破滅への歩みを速めてしまいますからね。(EOS 7D)

レーダーを積んだ早期警戒機

多分F/A18A機
こいつがいつも飛んでいる
よりによって、今日の正午に飛ぶことはないだろう

昼の1時間を何度も繰り返し飛んでいた

着陸態勢にならず2機編隊で基地低空を轟音とともに飛び抜けていく