◆2012.8.21

★蝉しぐれ
 
 炎天の続く残暑の中、降り注ぐ蝉の声を聞きたくて、いつもの公園に行ってきた。蝉も止まりたい木が決まっているようで、概してケヤキが多いような気がする。同じ森の中でも蝉の声があまり聞こえてこないところもあり、声の多い方へ足を向ける。だんだんと蝉の音(ね)の心地よさを通り越して、やかましくも思えてくる場所に入った。しかし、これらがやがて新たな音楽にも思えてくる。アブラゼミがジージーとベースのリズムを鳴き続け、ミンミンゼミがテノールばりの主旋律を奏でる。そして、ツクツクボウシが時折り、転がるようなピッコロの音を入れるといったところか。この蝉しぐれ、今の時期が最高潮といった趣きだ。明後日は、二十四節気の処暑である。暑さが止むころの意だが、汗を間断なく吹き出させるこの夏の残り香はまだまだ濃厚なままのようだ。(EOS 7D)

いつも空蝉を撮りたくなる
ピントが今ひとつだ

鳥にでも襲われたか、翅が欠けている

間近でミンミンゼミは鳴き続けている

行く夏や まだ行かせじと 蝉しぐれ 


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