2013年02月05日

日向薬師山門

 通院の帰りがけにちょっと迂回して、伊勢原市の日向薬師にまた行って参りました。表の参道から行くと急な階段や足元の悪い坂道になりますので、途中の山門付近で止めておきました。この山門には気に入っている仁王像があります。特に吽形像は迫力があっていいのです。いつか大判フィルムでも撮りたいと思いつつ、そのままです。この季節はほんとに観光客はほとんどいず、冬枯れの風景を探すにはいいですね。
 全日本女子柔道の選手からの監督による暴力やパワハラの告発が波紋を広げていますね。勇気ある行動で、一監督の辞任のだけではなく、組織の古い体制改革にも要求が及んでいることは立派なことだと思います。日本のスポーツ界の膿を出し切る作業と大きな改革が必要になりますね。おそらく早くても数年はかかる気がしますので、さまざまな競技で暴力のあったと感じる選手や客観的に判断できる周辺の人々はとことん告発を続ける必要があります。もし、これで日本のスポーツ界がダメになるようであれば、所詮それだけのものだったというしかありません。当然に、事実があった競技については国際試合は出場停止にし、東京オリンピック招致は見送るべきでしょう。大阪市の高校バスケット部の体罰自殺で橋下市長のとった体育科の入試中止は荒っぽいですが賛成できます。どちらの問題も本質的な解決を目指そうとせず、目先の処置や処分だけで実質はそのまま継続しようという「古い組織」がまだまだ日本にはありすぎるのでしょう。そんなものは日本独自の美しい文化だなどと世界の誰も認めてくれはしませんからね。悪しき幻想を捨てきれない人間は即座に去ってほしいものです。スポーツに限らず、日本人のひとりよがりで「良し」とされてきたものが国際的に否定されることは、いい傾向だと思います。日本人でさえ胸を張って「良し」と言えるものではないでしょう。逆に他の国にはない素晴らしいものが日本にあった、と再発見される場合もあるはずです。今さらであっても、良きものと悪しきものをグローバルな視点で捉えていかないと、アベノミクスも幻の現象に終わることでしょう。(PowerShot S100)

秋には彼岸花が赤く染める日向薬師ふもとの田んぼ
冬の淋しい閑散とした風景もいい

すっかり葉を落として骨のような木々が寒々としている
でも、また緑を復活させる自信もあると誇示しているようだ

日向薬師参道入口
いつも会う石仏たちに挨拶する

近くに石造りのお稲荷さんがあった
こうした古き良き風習、慣習がしっかり残っているのがうれしい

山門の吽形像だ

実に力強く、美しい
金網で覆っていないのがうれしい

阿形像
迫力は今ひとつだが、がんばっているぞ

山門の少し先の杉木立の参道
この重々しい雰囲気が山間の寺のいいところだ

目剥きて 我に迫るる 仁王像