2013年09月11日

円覚寺寸描

 雨の合間をぬって、北鎌倉の円覚寺に行ってきました。気温は比較的低かったものの、かなり蒸す一日でしたね。車を円覚寺専用の有料駐車場に止めたのですが、係のおじさんが「今日はすいているから、少しぐらいオーバーしても600円でいいよ」と前払いで払い、境内に向かいました。少し離れたコインパーキングは30分200円だから、円覚寺の1時間600円はやや高いが、結局1時間半余り駐車して、帰りの精算のとき「う~ん、追加なしでいいよ」とちょっと迷って負けてくれました。機械式でない、いいところ、ここだけの話(笑)。
 さて、境内ですが、雨の後とあって、緑がしっとりとした感じです。空も曇りがちで今にも降ってきそうな、どんよりとしていて、光が柔らかく、落ち着いた雰囲気に包まれています。時折り、若い女性のグループや白人のカップルなどに行き交いますが、人は極めて少なく、いい感じです。ただし、現在、本堂西側から北に通じる石畳が改装中で、工事車両や作業員さんたちがいて、撮影上は今ひとつの条件でした。
 今回は部分描写が多くなりました。ま、最近の傾向ですが。何度も同じところへ行って、違う雰囲気で撮りたいといつも思います。でもなかなか、ユニークなものは前作をうわまわるほどのものは撮れないというのが、いつも思うこと。何度来ても新鮮な気持ちにしてから、撮影することを心がけたいと思ってます。円覚寺は写真の出発点でしたので、初心忘るべからず、の鍛錬のために来ます。ゆっくりとした歩みで、奥の黄梅院まで辿りつくころには、汗びっしょりになり、他の寺を回る気力も失せ、早々に「ありがとね、おじさん」と駐車場のゼロ精算をして、帰路についたのでした。2週間後には奈良にいます。(EOS 5D3)

三門の礎石と柱の存在感がいい

同じく三門の柱、楔が効果的で美しい

居士林のカエデはまだ青々としていた

雫が落ちそうな竹一本で「立入無用」を示している
お地蔵さんが素朴だ

苔むした石灯籠もいい

百観音のひとつ
石仏に心惹かれる年頃になったようだ(笑)

仏日庵入口の一輪挿し
名は知らぬが楚々とした佇まいがいい

仏日庵内の一服の場

黄梅院

方丈の建物の脇に咲く芙蓉

最後に三門の横を見て帰ることにした

雨の跡 余韻残して 夏は過ぎ