2013年09月16日

台風一過

 今回の台風18号は、広範囲に被害をもたらしましたね。特に京都嵐山の渡月橋を桂川の濁流が襲う様子は何とも痛ましく思われ、テレビの気象情報をずっと見ていました。25年前、新婚旅行で秋の嵐山にも立ち寄り、美しい風景を愛でたものですが、嵐山はどうなるのでしょうか。こちら神奈川県央では、風が強かったものの大きな被害はなかったようです。午後2時過ぎには雨や風がすっかり治まり、夕方散歩に出かけ、帰ってきたときには、空の西半分が真っ赤に染まっていました。自宅のマンションの非常階段から何枚も撮ってしまいました。
 地球温暖化による気象変動は、ますます荒々しさを増してきているようです。前にも書きましたが、人類はたかだか200万年の生命体です。そして、高度な文明を発達させて、地球を温暖化に導いた期間は、この100年余り程度ではないでしょうか。地球は誕生以来45億4千万年の悠久たる時間を過ごしてきたのに、人類が登場した一瞬の時間によって、けがされ、リズムを壊されようとしています。
 きっと、このけがされたからだを地球自身による自浄作用で、洗い流そうとしているのではないでしょうか。年々この気象変動は極端なかたちになって、人類を滅ぼすに足りるだけの猛威になっていくことでしょう。現在の人類が滅んだ後、新たにこれまでの人類とは異なる新人類が長い時間をかけて誕生していくのではないでしょうか。もし、その新人類が地球を永続させていく知恵のある種であれば、地球の寿命まで歩みをともにしていくことでしょう。しかし、現在の人類のような新人類であれば、きっとまた地球によって滅ぼされることでしょう。現在の人類は、間違いを正して伝えていく、遺伝子情報がないはずです。過去の過ちを正すことが遺伝子に情報として組み込まれない限り、人類は地球によって滅ぼされ続けることだと思います。(EOS 5D3)

こんな妖しい空を見るのも久しぶりだ

これだけ空広く染めるのも珍しい

美しければ美しいほど、荒れた天気が直前にあったということだ

空荒れて 母なる大地 清められ