2013年11月05日

紅葉の始まり

 先月の中旬まで30度を超える日があったかと思うと、台風とその惨禍が列島を嘗め尽くすような異常気象、気候変動がますます形を顕にしていますね。ようやくの秋もつかの間、冬の気配が濃厚となってきています。こちら神奈川では紅葉がどうなっているか、地元のいつもの公園に行ってみました。
 やはり、まだまだぱっと見の紅葉の風景はありませんが、そこここには赤く色づく木々の葉がありました。桜の葉が先の台風でほとんど落ちてしまっていて、紅葉の走りは別の木で探すしかありません。ようやく見つけたのは「ナツツバキ」の葉、常緑樹のツバキの仲間ですが、この木は落葉樹で紅葉するのです。カエデなどの本格的な紅葉はまだまだこれからですが、何とかかろうじて維持している日本の四季を今のうちに胸に刻んでおきたいと思います。
 特に秋は、人生のトラック競技に譬えれば、第3コーナーを回って最終コーナーの冬枯れに向かう最後のひと花を咲かせるもっとも見せどころの50代、60代の時期ですね。春の若さや華やかさには欠けるかもしれませんが、趣きのある渋い輝きを放っているというのも確かですね。その渋い輝きを求めて今年も晩秋から冬の空を追い求めていきたいと思います。(EOS 5D3)

落葉樹のナツツバキが紅葉し始めた

ホトトギスが最後の花を咲かせている

この植物の名は知らない
子どものころ、この実のひとつを鼻に付けて遊んだ記憶がある

イイギリの実が赤くたわわに実っている
鳥たちは他に食べ物がなくなると、この実を冬にかけて食べ始める

ジョロウグモが派手な模様を見せて獲物を待っている

ちらほらと紅葉の始まったカエデがあった

コスモスもほとんど枯れてしまい、ツマグロヒョウモンが最後の蜜を吸っていた

秋と冬 あわい漂い もみじ来る