◆2014.3.6

★寒風の啓蟄
 
 二十四節気も啓蟄ということで、虫が春の陽気に誘われて穴から出てくるという話ですが、とんでもない今日の寒さでしたね。雨模様が続いただけに今日の晴れた日を楽しみにしていたのですが、寒風が吹きすさび、午前中の活動は断念。左肩が従前とは違う痛みが走るようになり、無理はできないため、やや暖かくなった午後に少しばかり、いつもの公園に啓蟄の様子を観察に行ってきました。穴から出てきた虫を探す気力はすぐに失せ、梅と小鳥でも撮ろうと狙っていると、久しぶりにジョウビタキと出会うことができました。可愛いメス、通称「ジョビコ」でした。(EOS 5D3)
 
 まもなく3年ですね。今の政府は、3年前の大震災、大津波、そして、原発災害は、まるで、もっとずっと過去の出来事だったかのように忘れ去ろうとしていますね。特に原発は、これまで安倍さんはトップセールスでトルコなどに売りまくり、国内原発の再稼働、中心的エネルギーとしての推進に大いに力を注いできました。小泉さんではないですが、政府が本気になって脱原発・再生可能エネルギーへのシフトを決断すれば、日本の技術力をもってすれば、かなりのレベルに達するのではないかと期待します。これをもっとアピール・証明できる科学者、経営者なりはいないものなのでしょうか。一方で、ある程度の電力不足と経済活動の低下は、やむを得ないと、3.11からしばらくの間は日本国民が覚悟をしたはずです。再生可能エネルギーの創出と総エネルギー消費の抑制という相反する課題があります。どんな新エネルギーが開発されようと、どんなに電力が豊富になろうと、私たちが幸福であることとは別次元の話だと思います。その根本のところの議論や思いがないままに、原発推進を謳ったり、画期的再生可能エネルギーを夢見るのは、札束に埋まって窒息死するようなものではないでしょうか。「現実」と向き合うばかりで、失ってはならない「人」としての「理想」を忘れた政治はきっと綻びが生じ取り返しのつかない過ちを再び繰り返すことになるでしょう。やはり、国民がここで覚悟の次の一票を投じる決断をすべきだと思います。主役はあくまで一般国民なんですから。もっと根源的な青臭いと軽蔑されるような議論が欲しいのですが。

公園の一画に梅園がある
満開を過ぎ、仄かな甘酸っぱい香りが漂ってくる

その梅園をじっと観察しているとジョウビタキがふと一羽やってきた

メスのジョウビタキだ
オスと違って淡い色彩が可愛らしさを増している

モコモコのこの鳥はキジバトだ
まだ寒さの続く毎日、空気をいっぱい入れてダウンジャケットにしている

ぱっと目立つ花が咲いていた
ミスミソウというらしい

啓蟄に 虫も出でずば 襟を立て


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