◆2014.3.28

★桜、歩み遅し
 
 昨日、一昨日の悪天候で桜の開花が鈍ってしまったようです。今日は一日陽射しがあったので、一気に開花が進んでくれると期待しています。しかし、この桜の季節は花曇りだったり、冷たい雨がぶり返したりと試練があるのも特徴ですね。これから満開に向かって、散りゆくまでの一週間余りの日数でどんぴしゃの写真が撮れるか、毎年の一期一会です。
 ちょっと話がそれますが、江戸時代の和本を国会図書館や各大学の図書館のインターネットのホームページから貴重な原本をスキャンしたPDFファイルなどを無料で閲覧することができます。私は今「東海道中膝栗毛」の原文を悪戦苦闘しながら読んでいるのですが、当時の風俗がわかってとても面白いものです。そんな和本の中に、「江戸名所花暦」というのがあって、桜のところでは、まず、「東叡山上野(寛永寺)」が出てきます。その説明の冒頭が名調子でいいですよ。
  東叡山 上野  当山は東都第一の花の名所にして彼岸桜より咲出でて 一重八重追々に咲きつづき 弥生の末まで花のたゆることなし
 江戸時代というのは、特に末期の文化、文政、天保のころは爛熟した独特の江戸文化の花が咲き、庶民の暮らしの精神的な豊かさや広がりを感じ取ることができ、興味が尽きません。またの機会に江戸文化について語りたいなと思います。(EOS 5D3)

「私の標本木」毎日来るわけにもいかず、来ないと気にかかる
ほんの何輪かが咲き始めていた

同じ引地台公園の桜はやや咲きだした
一分にも満たないか

なぜか蕾ばかりの枝に混じって、そこだけ満開の枝があった

大和駅近くにある古い米屋さんの裏庭
見事な枝垂桜が見ごろとなっていたが、周りは昔、こうじゃなかったはず

座間市のかにが沢公園の近くで見かけたハクモクレンの大木
これだけ見事な木は初めて見た

花咲くも いまだ桜の 花見えず


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