2014年07月15日

初飛来

 予定されたとおり、オスプレイが厚木基地に立ち寄りました。地元住民や市長の反対にもかかわらず、それはやってきました。いろいろなことがなし崩し的に着実に方向性をもって一直線に突き進んでいる感じです。必要性とか安全性など国民の感覚からは遠いところで物事は進んでいます。
 それにしても、この飛行物体はあまりにも醜い。輸送能力や速度など軍事的利便性を追求していくと、無理に飛ぶ機能を後から付け加えたバケモノのようなシロモノになるのでしょうね。まるで、ツチノコに羽とプロペラを付けたよう。鳥のような美しさがないものは、本来、空を飛んではいけないと思います。そこには必ず、歪みが生じているはずだから、何かのバランスが少し崩れただけで、空にいることを拒否されるでしょう。
 国会閉会中の予算委員会で空しい説明だかやりとりがありました。結局、抑止力と思われたものは、相手には脅威と映り、さらに相手は自己防衛と抑止力の効果を高めるといった負のシナジーが働いていく。どちらかが断ち切らなければ、泥沼の中東紛争と同様の結果を招くことになるでしょう。目先の軍事的優位性や経済効果を狙ってばかりいると、元も子もなくなるのはわかっているのにやめられない、これが愚かなDNAを持った人間の宿命なのかもしれません。(EOS 7D)


午後3時25分、プロペラを立てて巨体がやってきた
ジェット機の騒音に比べれば静かだが、低音が響いてくるようだ


基地北側の公園では反対運動の団体が抗議集会を行っていた


一方、その横では近隣から集まったと思われるマニアや見物客で溢れかえっていた


引き伸ばしてみると、人が窓からこちらを覗いている
尾翼には「竜」という漢字がペイントされている


テレビ局の人もかなりいたようだ
「無事」着陸


飛来が見えたときから、声を揃えてシュプレヒコールを上げていた


さまざまな考えはあるだろうが、
少なくとも現在の航空機並に安全性が保障されないものはいらない


沖縄の負担を分かち合うのも大切だが、
その前にいらないものは持ち込むべきではない
そんなものがなくても平和でありつづける方法を人は考えるべきだ


1時間ほどしてバケモノは、のそのそと飛び上がっていった

いつか来た あの道過ぎて まっしぐら