2014年10月04
昨日の朝焼け
なかなか写真を撮りに行ける日がありません。義母が先月下旬から週3日のデイサービスに通い始めたのはよかったのですが、「今日は行きたくない」「気分が悪い」などと2回に1回はダダをこねて行くことを拒否します。
今朝も娘である妻が実家へ見送りに行ったのですが、「具合が悪い」と言って外で待っている出迎えの施設の車に向かおうとしません。わざわざ遠くまで迎えに来てくれるヘルパーさんには申し訳ないのですが、「今日は諦めます」と妻は伝え、戻ってきました。私はここで諦めたら、この先がたいへんになると思い、1時間ほどしてから私の車で迎えに行くことにしました。「おかあさん、たまにはうち(私の家)でお昼に好きなそばでも食べましょう」とウソを言って誘います。「いや、折角だけど今日は具合が悪くてね」といつものセリフ。「じゃあ、おかあさん、そんなに具合が悪いならお医者さんに診てもらいましょう」と方向転換。「いや、こうして休んでいるのが一番だよ」とこれもいつものセリフ。「でも、行って診てもらわないと本当に具合が悪いといけないから」とここからは無理矢理椅子に座らせ、その場で靴を履かせ、庭に連れ出し、私の車に何とか乗せてしまいます。車に乗せればこちらのもの。義母に絶えず話しかけ、施設まで連れて行ってしまいます。記憶が常にその場限りの義母は、この施設に来たことの体験は今この現場に来て初めて思い出すようで、「ここはいつも来ているところ・・・」とわかったようです。すると、施設のヘルパーさんと楽しげに会話を始めたのを見届け、後はこちらの方に任せて帰宅しました。
夕飯の時は、毎日妻が作る食事を私といっしょに届けています。「今日は疲れた。でも、お世話してくれる人が私のこと可愛いって言ってくれるの」とか楽しかった様子を繰り返し話します。この記憶も明日の朝には消えているのですが、少しずつ「楽しい思い」が蓄積されつつあるようで、うまく誘いだせば、デイサービスはクリアできるかもしれません。神田生まれの江戸っ子であることを誇りとし、人の指図を受けることが大嫌いで自分の好きなことだけをしたいこの老婆をコントロールするのはたいへんですが、少しずつ前進しています。私自身の我がままな人生の帳尻合わせをしているのだと思えば、この時間も無駄ではないと感じつつ過ごす日々です。
昨日の朝、秋らしい朝焼けが見られたので撮っておいたのを、今日になりましたがアップしておきます。(EOS 5D3)
そうかもう秋なんだよ
秋なりて 母は我が道 子は迷い
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