◆2015.3.3

★60回目のひな祭り

 毎年、私の妻は小さな雛人形のセットを押入れから出して、「ひな祭り」をやっている。誕生日が3月の下旬でほぼ1年後の初節句に祖父母にこの雛人形を買ってもらった。妻は後生大事に保管し、私と結婚した後もずっと行事を続けてきた。ちらし寿司や白酒をつくり、桃の花などを揃えてお供えしている。私より一足先に去年還暦になった妻は今回で60回目のひな祭りを行ったわけだ。私は男兄弟だけだったので、ひな祭りは姪が生まれるまではまったく縁のない行事だった。そのひな祭りも姪たちが大きくなってくると、いつの間にかやらなくなってしまった。私の妻のしぶとさというか、雛人形に対する想いや祖父母への感謝を忘れない気持ちに驚きすら感じる。モノが小さいから続けられるということもあるが、私も今ではこれはいい習慣、行事だと感じている。日本の伝統的な季節の風物詩を、具体的なかたちで我が家でも体験できるのは、やはり、楽しくうれしいものだと思う。(EOS 5D3)

手のひらサイズの小さなお内裏様が並んでいる
 
二段目には五人囃子、三人官女
三段目には従者が五人いる
ひなあられ、ゆで卵、菱餅、桃の花などをお供えした
ちらし寿司は昨日の晩にお供えして食べてしまった(^^)
 
こんな雛人形の掛け軸が伝わっている
「お宝」ではなさそうだ

ひな祭り 還暦過ぎも あなうれし


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