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カミさんの母親のグループホーム生活も安定してきて、トイレにも手を添えて連れて行くだけで足腰もしっかりしてきました。たまに「そろそろ家に帰ろうか」と帰宅願望があるようですが、精神的にも落ち着いてきた感じで夜のトイレも2、3回になったとのこと。そんなこともあり、カミさんが「たまには夫婦でのんびりと浅草でうなぎでも食べたい」というので、義母がかつて浅草へ扇子などを買い求めて行ったついでに寄る「小柳」といううなぎ屋に行ってみることにしました。
それにしても浅草、金龍山浅草寺は多くの観光客でにぎわっています。中国人以外にもアジア系が増えてきている感じです。今回はこの人混みを覚悟しての浅草散歩にしました。江戸時代も浅草寺は一大観光スポットでもあり、さまざまな祭事には多くの人出があったようです。
そして、江戸と言えば、食の代表は「寿司」「天婦羅」「蕎麦」「(うなぎの)蒲焼」ですね。今日はそのひとつ「うなぎ」なんですが、江戸では当初、鰻を輪切りにし、串を刺し、焼いて出したそうで、その様が蒲(がま)の穂に似ていることから、蒲焼き(がまやき)となり、後に開いてから焼くようになっても「蒲焼(訛って、かばやき)」の名前が残ったという説が主流です。ちなみに江戸は武士の街だから鰻を開くのに切腹に通じるから、背から開くのは通説だそうですよ。ま、何でも旨きゃそれでいい。「小柳」ではうな重の松、肝吸い付でいただきましたが、充分にふわっとしておいしいのですが、何だか少し小さい感じです。鰻の乱獲による値段の高騰が響いているのでしょうね。我が家にとっては滅多にないイベントものですので、厚みも面積も満足できるものを食したかったのが感想です。また、いつか環境が整った段階で食べに来てみたいものです。
さて、腹ごなしに周辺の和風小物の店など覗きながら、散策して回ったあとに、最近よくテレビでも取り上げられている甘味処の「梅園」に寄りました。ここも義母がよく来たところのようです。評判の「あわぜんざい」をカミさん、私は「クリームみつまめ」をいただき、少し交換しても食べました。最近は、お酒以外には刺激の強い食べ物はほとんど口にしていないため、この甘さは強烈でした。もちろん、おいしかったのですけど。
今日はこれだけのために浅草に来たのですが、久しぶりにのんびりと夫婦ふたりして時間を共有することができてよかったです。今回のように写真撮影は二の次にして、また、ふたりして江戸の名物を食べに行きたいと密かに思っております(笑)。(PowerShot
S100) |
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宝蔵門(仁王門)の手前まで続く仲見世は観光客で埋め尽くされている |
春山画「金竜山仁王門」(国立国会図書館蔵)
今も昔も人で溢れていた |
観光客は、修学旅行生と外国人が大半を占めている |
スカイツリーと宝蔵門
新旧が同居する象徴としてのスカイツリーの存在感は大きい |
本堂内側から見る |
さて目的のうなぎ屋「小柳」
昨年改修オープンして小ぎれいになったようだ |
「うな重松、肝吸い付」野暮だがこれで3,564円也
テーブルの隣りにいた客のおじさんが江戸っ子らしく、奥さんに
「何言ってんだい、頼むんなら松だよ。」
店員さんに「肝焼きある?それとビール、あ、肝吸いもつけてよ」とポンポンと捲し立てていた |
さて、食後は新仲見世にでも冷やかしに
カミさんは畳表のついたサンダルを買ってました |
仕上げは「梅園」で甘いものでも |
「あわぜんざい」は粟(実はキビ)を炊いたものに餡がのっかっている
粟が思いのほか熱いのでびっくりする
箸休めは山椒の味の佃煮だ |
「クリームみつまめ」
バニラアイス、パイナップル、みかん、あんず、求肥、豆、寒天に
たっぷりと甘い蜜がかかっている |
帰り際、義母がよく来たという扇屋を見つけた
浅草を 食べて歩きて 江戸浸り |
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