2015年07月04日

梅雨空の下

 ひところの大陸の寒気が影響した荒れた天気から、やっと普通の梅雨の天気になった感じです。だからといって雨模様には違いありません。雨が続けば、撮影はできず、たまに雨が上がったとしても、何を撮りたいという気力も減退していきます。写真は撮りたいが、目標が見つからないときには、マクロレンズを着けていつもの公園に行きます。
 雨上がりの公園は草いきれでむっとし、湿度も高く、気温はそう高くはないのに、体から汗が滲んできます。一見何もない公園をマクロで見てゆく世界には小さな発見の連続が待っています。失せていた意欲が徐々に甦っていくのが自分でもわかります。やはりどんな被写体でもカメラのシャッターを切り続けることが新たな世界と出会うきっかけになっていくのでしょう。
 わずかの時間ではありましたが、蚊に喰われ、汗でびっしょりなりながら、撮影のひとときを過ごすのは心地のよいものです。さて、次の被写体をじっくりと考えてみましょう。(EOS 5D3)

ハグロトンボが葉の上で羽を開いたり、閉じたりしていた

カツラの木の葉は可愛いハート型だ

薄暗い草むらにシダの葉が華やかに開く

色褪せてきたアジサイを背景に

この植物名はわからないが、この自然のデザイン力に脱帽する

キフネツリが明るく咲き、梅雨空の下でほっとする

あっ、猫がいた

何の花びらかわからないが、ぎりぎりで貼りついていた
こういうのを見つけるのが大好きだ

アジサイも最期のときを迎え、美しくあわれに散っていく

あっ、また、猫だ

ツユクサは小さいが自己主張が強い

このクモはササグモというらしい

このクモはアジサイの葉に巣を張ったばかりに、こうなった

終わりかけのアジサイが葉まで変色していた、病かもしれぬ
そういえば半夏生を撮り忘れた

梅雨空に 生きとし生けるもの ここに