2015年11月26-27日

箱根にて

 ときどき夫婦で箱根に行くことがある。義母の認知症でいろいろあって、ようやくグループホームでの生活も安定してきたので、たまにはプチ贅沢をしようと、箱根に行くことにした。
 箱根の紅葉は仙石原などすでに終わっており、宿泊先のホテルの庭のカエデの葉はすでに散っていた。紅葉以外にも箱根はいろいろと美術館、博物館など特徴あるアートの世界で魅了させてくれる地でもある。前回にも行ったラリック美術館とポーラ美術館に寄ることにした。最近は、琳派を見せる岡田美術館が有名になってきたが、そこは混んでいるだろうから、敢えて避けた。アールヌーボー、アールデコが二人とも好きなので、ミュシャ、ルネ・ラリック、エミール・ガレを見ていると豊かな気持ちになる。特にファンというわけではないが、日本の浮世絵の影響も受けつつ、フランスの良き時代のパリらしい華美で退廃的な展開を見せる絵画や工芸品がとてもいい。
 箱根の火山噴火警戒レベルも1に引き下げられ、徐々に以前のような活気を取り戻しつつあり、箱根湯本駅周辺は観光客で賑わっていた。宿泊したホテルもかなり埋まっていたようだ。また、箱根には度々来ることになるだろう。(EOS 5D3)

ミュシャのポスター
撮影が許可されている入口にあったもの(箱根ラリック美術館)

ここは初めて訪れたそば屋「竹やぶ箱根店」
とてもそば屋には見えないデコレーションがされた奇妙な建物だ

さて、再びラリック美術館の庭
ちょっとした飾りのセンスがいい

モネの睡蓮の池を模写した庭だ
たまたまアオサギが舞い降りた

美術館への木道

長安寺にも寄ってみた
すっかり紅葉した葉も落ち、雨に打たれた後だった

長安寺五百羅漢のひとつ

翌朝は、ポーラ美術館へ

近代的な美術館と周囲の自然がうまく溶け合っている

この建物を見るだけでも価値はある

佐藤忠良の彫刻が出迎えてくれる

付近に一本だけまだ紅葉しているカエデがあった

箱根路を 重ね訪ねて 歳重ね