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やはり、桜は満開がいい。今年の桜は咲き始めはやや早かったものの、その後は足踏みする状態が続き、やきもきした。晴天ですっきりした満開の桜を見たかったが、なかなかそうもいかない。今日は土曜日、私の標本木のある引地台公園は人で溢れていた。最寄の駐車場がいっぱいのため、少し離れた駐車場からやっと歩いてきた。標本木は公園の他の桜より少し早く満開になる。公園の中央の広場にソメイヨシノが寄せ植えされ、満開になるとそこだけパッと照明があたったように華やいで明るい。
日本の伝統色では桜の花の色は、ピンクではなく「桜色」というが、それしか言いようがないだろう。西行法師は「ねがわくは花のもとに春死なむ」と詠んでこの季節に亡くなったそうだ。右がかった世界の話ではなく、純粋に希望がかなうなら、桜が満開の季節にそれを愛でながら逝きたいものだ。もちろん、まだまだ先のこととしておきたいが。桜を毎日のように追いかけるのは、とりあえずはここまでとしよう。あとは縁があれば、晴天のもとに散りゆく花を受け止めてみたいものだ。(EOS
5D3) |
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