2016年08月26日

真昼の猫

 いつもの公園の昼。ひと足先に昼食を済ませ、この公園に来た。強烈に暑い。木陰でひと休みしようと思っていたら、猫が一匹、視界に入ってきた。通路を横切って、花壇のある方に向かった。そこには、丸太で囲われた人工の池がある。猫はその周りをうろつき始めると、ここぞと思う位置で立ち止まり、池の端から水面に向かって、そろりそろりと顔を近づけていく。
 そう、池の水を飲みたいのだ。他にも水場はありそうだが、彼(女)はここを選んでしまった。後ろ足を地面に付け踏ん張り、前足を丸太の木に爪を掛けながら、慎重に水が飲める位置まで体をかがめていく。水飲みたさと恐怖とで、さらに、喉が渇いていることだろう。一生の中で大きな賭けをここでしているようだ。夏の日の昼の小さな、小さな出来事であった。(EOS 5D3)

その後、何度か挑戦する
思う存分飲めたかは不確かである

相変わらず、蝉たちの大合唱だ

多分、ルリタテハだろが、ボロボロだ

そして、また、アブラゼミ

夏の猫 水を飲まんと 命か