2016年12月02日

日向薬師から七沢へ

 今日の晴天は写真を撮るしかないでしょう。以前から気に掛けていた伊勢原市日向薬師の「平成の大修理」が完了したので行ってみました。先月11月20日に落慶法要が営まれ、5年9ケ月に渡る大修理が完了しました。修理は350年前に行われて以来のことであり、江戸時代や鎌倉・室町期の部材を80%再利用して修理したということです。
 巨大な茅葺き屋根が特徴で、すっかり真新しくなりました。解体修理直前の姿もなかなか味わいがあって好きでしたが、やはり、崩壊の危険が迫っている感がありました。今日の境内の紅葉は盛りを過ぎてはいましたが、まだ充分見られ、本堂とともに鑑賞することができてラッキーでした。「新装開店」した新たなお堂をこれからは、じっくりと拝みながらまた訪ねたいと思います。
 帰りは日向薬師の麓の風景を眺めながら、厚木市七沢にある神奈川県立七沢森林公園に立ち寄りました。伊勢原市よりも落葉はほどよく撮影に適していました。もう遅いと思っていた紅葉がまだ見られ、来た甲斐がありました。足も多少は痛み、オーバーワークでしたので、体の調子をみながら、また、晴れの日を歩いてみたいと思います。(EOS 5D3)

日向薬師本堂
茅葺きの屋根は50トンあるという

駐車場横から入ることができる
改修に当たり奉納された「南無薬師如来」と書かれた幟

真新しくて少し違和感があるのは否めない

解体直前に撮影したもの(2011年2月)
屋根の淵など波打っているのがわかる

本堂内
どの部分が古くからの部材かはよくわからない

この朱塗りの色は解体当時に近いものらしい

厚い茅葺き屋根が特徴だ

黄色からオレンジの紅葉が見られる

鐘堂と2本の太い杉「幡かけの杉」

もみじが午前中の日を浴びて眩しい

小さな池に浮かんだモミジと苔の上のモミジ

池に浮かんだ落ち葉も印象的
「君の名は。」の1シーンにもあったような雰囲気

まだ紅葉を残すカエデの向こうに手水舎の屋根が見える

日向薬師の麓の山間田園地帯
常緑樹に交じって落葉樹が紅葉している

こちらの山も錦織りなす山模様が美しい

私の好きな双体道祖神が日を浴びていた

ここからは厚木市七沢の森林公園
鹿威しが静かな園内に響いていた

石の階段に黄色く色づいたモジミが散りばめられていた

以前にも撮った水屋に落ちたモミジ

その周辺も
縮れたモミジがなければよかったが・・・

水飲み場にも落ちている

茶室の縁側にそっと落ちている(置いてはいない(^^♪)

当たり前だが、思うようには落ちていない

茶室の全景

日を浴びて輝く紅葉

もみじ狩り 痛みし足を 忘れ撮る