2017年03月16日

中央林間西側住宅街

 久々の晴れ間だったが、午後には再び雲が覆ってきた。小田急江ノ島線、中央林間駅から西側方面の住宅街を少し歩いた。何度も歩いているつもりだが、すべての路地を歩いたわけではないので、初めての場所も残っていたりする。以前にも書いたが、小田急江ノ島線が開通した昭和初期に、「林間都市計画」という小田急による大都市構想があった。現在の東林間駅、中央林間駅、南林間駅の周辺の雑木林を造成し、100坪単位の住宅街にしようという構想だった。戦争によって計画は中断してしまうが、戦後は徐々に東京のベッドタウンとして発展していくことになる。それとともに、住宅の区画は小さく切り売りされ、かつての「林間都市」の趣きはわずかになってしまった。
 大和市では新年度から中央林間地区の街づくりを発表しており、拠点づくりの箱ものの建設がまた始まるようだ。それと同時に「林間都市」の名残がある中央林間西側の地域を「歴史的な街並み」として保全を図っていく、とのことだ。この付近は、以前、テレビ朝日の「じゅん散歩」で紹介されたこともある。大和市には、厚木基地があるが、戦後、占領軍による進駐で旧日本海軍の厚木飛行場が接収されたものだ。アメリカ兵の一部が基地の外にも住宅を求めたため、中央林間や南林間には今も「米軍ハウス」あるいは「将校ハウス」が点在している。「じゅん散歩」ではそのハウスが紹介されていた。現在ではそのほとんどは日本人が居住している。それらも含めて周辺を散歩してみたのだった。(PowerShot G7X2)

小田急江ノ島線中央林間駅北口

公園にはハナニラが咲き始めていた

将校ハウスがある付近の通り
車の通行が少なくていい

将校ハウスのひとつ
他人の家を無断で撮影するのは気が引けるが、撮影させてもらった
平屋の単純な造りで庭が広い

静かな空間だ

家と家の間が広い

少し現代風に改築したハウスもある

今どき平屋に暮らすのは贅沢なことだ

ここは以前個人の邸宅があったところで、1600坪の敷地だ
生前に大和市に寄付され、「慈緑庵」という茶室のある公園になっている

慈緑庵には他に書院があって集会室になっている

公園になる以前は鬱蒼とする林に覆われて家を見ることができなかった

また、一本別の通りにもハウスがあった
それぞれ工夫しているようだ

ここにはカルマンギアが似合う
(ナンバーを小細工した(笑))

「大和六瓢能舞台」という
個人のお宅に能舞台を造ってしまったのだ
完成当時のお披露目会に行ったことがある

また近くにハウスがある

隣りのこのハウスは喫茶店をやっているようだ

新旧混在しながらも静かな街並みがいい
もちろん、厚木基地のジェット機が飛びさえしなければ・・・

古き街 歴史が翻弄 今の街